【自営業】「法人成り」とは?メリット・デメリットと登記費用の捻出方法まで解説します

【自営業】「法人成り」とは?メリット・デメリットと登記費用の捻出方法まで解説します

【記事更新 】

2024/06/25

自営業での「法人成り」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

この言葉は、自営業者が個人事業から法人事業に切り替えるという意味です。法人成りには、税制上のメリットや社会的信用の向上など多くの利点があります。

しかし、どのような手続きが必要で、どのタイミングで行うのがベストなのか、さらには登記にかかる費用をどのように捻出するのかなど、具体的なポイントがよくわからない方もいるでしょう。

この記事では、法人成りの基本的な仕組みから、そのメリット・デメリット、さらには登記費用の内訳や具体的な資金調達方法について詳しく解説していきます。

法人成りを検討中の中小企業経営者や自営業者の方はぜひ最後までお読みください。

法人成りの基本とは?その仕組みを理解しよう

自営業から法人成りをすることで得られる利点や手続きを理解しておくことは重要です。ここでは、法人成りの定義、そのためのステップ、および最適なタイミングについて詳しく説明します。

法人成りの定義と背景

法人成りとは、自営業を営む個人が法人を設立し、事業を個人事業から法人事業に切り替えることです。この変更により、経営上の多くの利点を享受できます。

法人成りの利点として挙げられるのは、税制上の優遇措置、社会的信用の向上、事業の継続性の確保などです。

例えば、税制面では、役員報酬や退職金制度を利用することで税負担を軽減でき、法人であることが取引先や金融機関からの信頼を得る上で有利に働くでしょう。

また事業が法人として存続するため、個人の状況に左右されずに事業を続けることが可能になるのです。

法人成りのステップ

法人成りを進める際には、いくつかの手続きを踏む必要があります。

まず、会社の定款を作成します。定款とは、会社の基本的なルールを定めた文書です。

次に、資本金を用意し、法務局で会社設立の登記を行います。この際に必要な手続きや書類の作成には専門的な知識が求められるため、司法書士や税理士などの専門家に依頼するのがおすすめです。

専門家の手を借りることにより、手続きをスムーズに進めることが可能になります。

なお、具体的な手続きとしては、定款の認証、銀行口座の開設、税務署への各種届出などです。

法人成りのタイミング

法人成りのタイミングは見極めが重要で、売上が一定額を超えた場合や、取引先から法人化を要求された場合などが一般的といえます。

また、税制上のメリットを最大限に享受するためには、事前にシミュレーションを行い、具体的な利益や税負担を計算しておくことが有効です。

なお、自営業者としての将来のビジョンや事業の規模によっても、法人成りのタイミングは異なります。専門家に相談し、最適な時期を見極めて行動するとよいでしょう。

法人成りのメリットとデメリットを知ろう

法人成りには多くのメリットとデメリットが存在するため、これらを十分に理解し、自身の事業に最適な選択をすることが大切です。

ここではそれぞれのポイントを詳しく解説します。

法人成りのメリット

法人化を行うことで、さまざまなメリットが期待できます。

例えば、所得分散や役員報酬により税負担を大きく軽減することができるため、節税効果が挙げられます。

また、法人化することで会社の信用力が向上し、取引先や金融機関からの信頼を得やすくなったり、社会保険の面では従業員の福利厚生が充実することで、優秀な人材を確保しやすくなったりする利点もあるでしょう。

事業が法人として存続するため、個人が引退しても事業を継続することが可能です。

法人成りのデメリット

一方で、法人化にはいくつかのデメリットも存在します。

例えば、登記費用、司法書士の報酬、税理士費用といった設立費用や維持費用がかかることが挙げられます。

また、個人事業と異なり、法人は毎年決算報告を行う必要があります。決算報告は会計処理や税務申告が必要ですが、処理が複雑になることが多いため顧問税理に処理を依頼するケースが一般的です。

さらに、社会保険料の負担が増え、法人化に伴う経費や税金の見直しが必要となることもあるでしょう。

法人成りを検討する際の注意点

法人成りを検討する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。

まず、法人化のメリットとデメリットを十分に比較検討し、自分の事業に適しているかどうかを確認することが大切です。法人化が本当に有利なのかを判断するため、事前に専門家に相談することが推奨されます。

税理士や司法書士の意見を仰ぎながら、具体的な手続きや必要な準備を進めることが重要です。

また、法人化後の事業計画をしっかりと立て、資金繰りや人材の確保においても慎重に対応することが求められます。

登記費用の捻出方法を具体的に解説

法人設立において、登記費用の準備は避けて通れません。特に、適切な資金調達方法を知ることが大切です。

ここでは、具体的な費用の内訳と、登記費用をどのように捻出するかについて詳しく説明します。

登記費用の内訳と相場

登記費用には定款認証費用や登録免許税などいくつかの項目があります。

定款認証費用は3万円~5万円で、登録免許税は資本金の0.7%、最低でも15万円がかかります。

登記手続きを司法書士に依頼する場合はその報酬も必要であり、司法書士の報酬は10万円から20万円が相場です。

その他にも、銀行口座の開設費用や、印鑑作成費用なども考慮に入れる必要があります。

登記費用の捻出方法

登記費用の捻出方法は、自己資金で賄うことが一般的です。

しかし、自己資金が不足する場合には、他の資金調達方法を検討する必要があります。例えば、銀行からの融資や、ビジネスローンの利用などです。

また、ファクタリングも有効な手段の一つといえます。ファクタリングとは、売掛金を即時現金化する方法で、資金繰りをスムーズにすることが可能です。ファクタリングにより、急な資金ニーズにも対応できます。

こうしたさまざまな方法を活用し、登記費用を準備することが大切です。

資金調達のタイミングと注意点

資金調達は法人設立前に計画的に行うことが極めて重要です。特に事務所を構える際は、内装工事、前家賃、敷金・礼金、火災保険、デスクやパソコンなどのオフィス用品をそろえるのに数百万円単位でお金がかかるケースも珍しくありません。

十分な準備がないまま法人設立を進めると、後で大きな問題に直面する可能性があります。

そのため、資金繰りの計画を事前に立て、必要な資金を事前に確保しておきましょう。

なお、資金調達の際には、返済計画をしっかりと立てることも欠かせません。無理のない範囲で借り入れを行い、事業の運営に支障が出ないようにすることが大切です。

また、信頼できる金融機関やファクタリング会社を選ぶことも重要なポイントとなります。

【今回のまとめ】
法人成りはファクタリングの活用を
法人成りとは、事業を個人事業から法人事業に切り替えることです。

法人成りにはさまざまなメリット・デメリットがあり、法人成りするには事前の準備と適切な判断を要します。

特に資金調達面では、登記費用やオフィスを構えるための資金が重要なポイントです。新しい可能性を掴むために資金繰りでお困りの場合は、ぜひ当社の最短即日対応可能なファクタリングをご検討ください。

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