ファクタリングの手数料って、どのくらい?プロが手数料について解説します

ファクタリングの手数料って、どのくらい?プロが手数料について解説します

【記事更新 】

2020/07/14

ファクタリングは手数料が発生します。売買契約なので手数料が発生することになるわけですが、それでもなおスピーディな資金調達が可能とあって、最近特に大きな人気を見せています。

しかしファクタリングの手数料はどのくらいになるのか、わからない!という経営者の方も多いのが現状です。そこでここでは、即日ファクタリングにも対応している弊社が、一般論としてファクタリングの手数料がどのくらいになるのか、ご紹介します。

ファクタリングの手数料は取引方法によって異なる

ファクタリングの手数料は取引方法によって異なります。

ファクタリングの2社間と3社間の違いは、一言で言えば取引先にバレるかどうかということです。

通常行われる3社間ファクタリングは、こちらとファクタリング業者、そして売掛金のある取引先の3社によって契約を行います。

そしてファクタリング業者はこちらに手数料を引いた額の売掛金を支払い、ファクタリング業者は取引先へ売掛金の回収を行うというものです。

こういった契約だと確実に取引先へこちらが売掛金をファクタリングしたことがバレてしまいます。

一方2社間は、こちらとファクタリング業者だけなので、取引先にはバレません。
この方法は、売掛金に手数料を引いた額をお金としてこちらが受け取り、こちらが売掛金を回収しに行って、のちに業者へ支払うのです。

ただ、3社間の方が2社間より回収を代行してくれる分、安全に回収ができるメリットや手数料が安めになるというメリットもあるので、必ずしも「取引先にバレてしまう」3社間はデメリットだけではないということを念頭に、自分の取引にあった方法を選びましょう。

ただし、ファクタリングがバレると何となく取引がしにくくなる・・・ということは確かですので、やはり2社間ファクタリングを利用する企業も少なくない、というわけです。

ちなみに2社間の場合、売掛金の額面の10〜30%程度が手数料となります。

しかし借金と違い返済をするのではなく売掛債権の売却であるため、帳簿に資産の売却という名目で記載できます。

それに取引先にも(基本的には)バレないため、基本的にスマートな資金調達方法と言えるでしょう。

なお3社間ファクタリングの手数料の相場は、売掛金の1%~多いところで10%くらいです。

圧倒的に3社間ファクタリングの方が費用負担は少ないといえます。

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ファクタリングの違い 2社間 3社間
契約を行う者 自分・業者 自分・業者・取引先
バレやすさ バレにくい バレやすい
手数料 売掛金の額面10%~30% 売掛金の1%~10%

しかし、なぜ2社間と3社間でそれほどの違いがあるかというと、売掛先にファクタリングの利用を伝えたり、債権譲渡承諾の手続きに協力してもらう必要があることです。

これは2社間では必要ありません。売掛先の承諾を必要とするから、「売掛金を持ち逃げされない」「二重譲渡されない」というリスクが少なくなります。その分手数料が低く設定されている。という仕組みです。

逆にいえば、売掛先にファクタリング利用を知られずに済む・それほど親密な取引先ではないのでファクタリングの利用を相談しにくいといった場合には高い手数料を支払ってでも2社間ファクタリングを利用するしかないということです。

また、取引先にファクタリングの利用を知られるということは、経営の悪化を疑われて取引を縮小されたり、さらには取引停止ということがないとも言えません。

しかし、3社間ファクタリングでは2社間ファクタリングに必要な司法書士報酬(5万円相場)、や登記手数料(8千円程度)が必要ありません。

自社の信用情報や、売掛先とのお付き合いの程度によって検討することが必要だといえるでしょう。

もう少し、3社間ファクタリングについて深く解説します。

ファクタリングの中の3社間ファクタリングとはその名の通り、「売掛債権の買取依頼会社」・「ファクタリング業者」・「売掛債権の支払先」の3社間で契約が交わされます。

つまり、2社間ファクタリングとは違い、「支払先の同意」が得られることになります。

もう一つ、2社間ファクタリングと異なる点として、売掛債権の支払日になると、支払先は依頼会社ではなく、ファクタリング業者に直接代金が支払われることが挙げられます。

このような違いのあることで、3社間ファクタリングの「手数料」は、2社間ファクタリングより格段に安くなっています。なお、手数料というのは売掛債権を売却する時の割引手数料のことです。

手数料の安い主な理由には以下の2つが挙げられます。

1.回収リスクの減少
前記したように契約に支払先が加わることで、回収リスクが大幅に減少します。

また、2社間ファクタリングのように、売掛金の代金が依頼会社に支払われると、依頼会社に使い込みをされる危険性が存在します。しかし、3社間ファクタリングでは直接代金を回収できるため、その懸念がありません。

2.債権譲渡登記の手続きが不要

2社間ファクタリングでは、売掛債権の所有権を第三者に主張できるようにするため、法務局で債権譲渡登記の手続きをしなければなりません。

3社間ファクタリングではそれが不要であり、手間や時間が削減されます。

少しでも安くファクタリングする方法はある?

ファクタリングの手数料を少しでも引き下げたいと思うのは人の常。手数料が安ければ安いほど、健全な事業運営に繋がるのは言うまでもありません。

それでは少しでも安くファクタリング手数料を交渉する方法はあるのでしょうか?ここからは、ファクタリング会社側の意見としてご紹介します。

少しでも安くファクタリングをする方法はまず、会社に対して安心材料をより多く渡してあげることと言えるのではないでしょうか。

基本的にファクタリングは信用取引という部分が多く、そのリスクの部分が手数料に反映されてしまっているケースがほとんどです。

実際問題、ファクタリングのご契約の際、初回のお客様についてはどうしても手数料が若干割高になってしまうケースもあります。

反対に何度も取引があり信頼があれば手数料が下がるというケースも業界としてはある話ではあります。

そのため、少しでもファクタリング会社が安心して売掛債権を買い取られるような行動や書類の提出などを気にかけていただければ、ファクタリング手数料は若干ですが安くなる可能性があります。

もちろん安心材料が増えれば増えるほどファクタリング会社としては手数料を引き上げておく必要はありませんので、そのぶん大幅に手数料が下がるケースもあるのではないでしょうか。

【今回のまとめ】
少しの努力で手数料が下がる?安心取引で双方にっこり 
今回ご紹介したようにファクタリングの手数料は、特に2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社のリスクの部分が手数料に上乗せされてしまっているケースがあります。

そこであくまでも一般論ではありますが、ファクタリング会社に依頼をする際は、出来る限りファクタリング会社に安心材料を渡せるような工夫をしてみましょう。

そうすることで、ファクタリング会社は心配な材料が減ることって、手数料の引き下げに応じることができるケースもあります。

ファクタリングは利用したいと考えている経営者の方の中でも特に手数料がネックとなるケースが多いため、手数料を少しでも引き下げるようにファクタリング会社に安心して依頼ができるような環境づくりを行い、そして浮いた手数料でより健全に事業経営ができるように持って行きたいところです。

せっかくファクタリングはスピーディーで負債にならない資金調達方法というわけですから積極的に活用していきましょう。
弊社は事業者様と共に
ファクタリングサービスを通じて
社会へ繋がっていきます。