ファクタリングのAI審査って何?【メリットや審査難易度、着金日数までプロのファクタリング会社が分かりやすく解説】
【記事更新 】
2020/09/21
ファクタリングには一般的に
1. 人力による審査
2. AIを利用した審査
の二通りがあります。
特にAI審査は大手ファクタリング企業などが続々と導入しているため、最近話題となっています。しかしAI審査といっても通常の審査とどのような部分が違うのか、ご心配な方も多いでしょう。
そこでここでは、中規模・小規模事業者からの申し込みにも対応しているファクタリング会社が、ファクタリングのAI審査について分かりやすく具体的に解説します。
ファクタリングのAI審査とは
結論から申し上げれば、ファクタリングのAI審査は、通常の人力によるファクタリング審査と行うことはほぼ変わりません。
通常、ファクタリング会社が人力で行わなくてはならない部分の一部をAI、つまりロボットに代行させている、というのがAI審査の分かりやすい説明となります。
ファクタリングを行う際にはAIスコアリングといって、申し込みをした会社の情報や売掛債権の情報などをAIが総合的に分析を行い、審査結果を出すというケースもあります。
このスコアリング情報を受け、ファクタリング会社の審査部門のスタッフは最終的なファクタリング審査の結果・手数料率などを決定して通知するという流れが最近の主流です。
一部の業者では、完全に申し込みから審査結果の確定までをAIがすべて行うというケースもあります。
<AI審査・人力審査のイメージ>
項目 | AI | 人力 |
---|---|---|
申込受付 | 自動(AI) | 自動または半自動 |
書類受付・読み取り | 自動(AI) | 人間による目視 |
審査結果の決定 | 自動(AI)または一部人力 | 人間による人力審査 |
審査結果の通知 | 最短即日(~数時間) | 最短即日(~数時間) |
ファクタリングがAI審査の場合の審査スピードは?
AI審査を導入しているファクタリング会社の場合、一般的に通常のファクタリング会社よりも審査スピードがはやい傾向にあります。
具体的には即日で審査結果が回答されるケースも多いでしょう。
人力による審査の場合、審査結果が出るまでにどうしても一定の時間がかかってしまいます。
しかしAIの場合は「コンマ何秒」の世界で瞬時に計算処理を行いますので、最終結果が出るまでのスピードも総合的に速くなるというわけです。
ファクタリングAI審査のメリット
ファクタリングの審査をAIが行うことによるメリットはいくつかあります。ここでは、一般的に利用者のメリットとなりうる部分についてご紹介致します。
手数料が下がる傾向にある
AI審査を使うということは、少なくとも申し込みの受付から審査の途中まで人間の手による作業が必要なくなります。
そのため単純に会社としては人件費がかからないということになります。この浮いた人件費をファクタリング手数料という部分で顧客に還元するというケースが多くみられます。
結果的にファクタリングの債権を申し込んだ時、AI審査を導入しているファクタリング会社の方がより良い条件で手数料などを設定して提案してくることが想定されます。
機械学習による最適なスコアリング
近年、AIの機械学習やディープラーニングと呼ばれる技術は目覚ましい速度で進歩しています。そのため、金融部門でもAIによる審査の正確性はかなりの水準であることが期待できます。
特に、数多くの案件を扱ってきたファクタリング会社には、膨大な審査データが残っています。その審査データをAIが適切に利用することにより、複雑な条件のファクタリング案件でも、より審査通過の可能性が高くなるということも十分に想定できます。
ファクタリングAI審査のデメリット
ファクタリングのAI審査にも、デメリットは存在します。ここでは、顧客の目線に立って、ファクタリングAI審査のデメリットについて想定されるものをいくつかご紹介致します。
審査難易度
あくまでもファクタリングのAIは過去の事例を参考にして「審査を通過させても問題ない債権であるかどうか」を判断します。
もちろん、近年は機械学習・ディープラーニングの技術の向上により、人力審査とほぼ遜色のないところまで審査をすることが可能となっています。
それでもなお、特殊な事情のあるファクタリング案件などの場合は審査のルールに適合することができず、審査落ちになってしまう可能性は否定できません。
そのため、特殊なファクタリング案件を持っている場合や、経営している会社の資金繰りに特殊な事情のある場合は審査に通過することができないケースもあります。
特に創業間もない企業の場合は担当者との信頼関係によって審査結果が変動するケースもありますが、こういったケースではAI審査の場合、どうしても「様々な事情や社長の人柄」などが数値に反映されない可能性の方が高くなります。
これが原因となって、人力による審査・人力審査をメインで行なっているファクタリング会社であれば売買契約成立まで持っていける案件であっても、AI審査だったために審査に通過することができなかった、というケースも存在を否定できません。
AIファクタリングの着金日数は?
ちらについては、基本的にファクタリング会社の手続きスピードに完全依存します。というのも、これは貸金業の業者やカードローン・ビジネスローンなどでも同様のことが言えますが、AIによる審査で結果が出るのが仮に即日だったとして、実際に入金されるまでの期間は業者によって開きがあるためです。
審査結果自体はその日のうちに回答があったとしても、実際の契約や送金作業に数日かかるというケースも決して珍しくはありません。
そのため、AIファクタリングを利用する=少しでも早くファクタリングの着金を望むという場合、AIファクタリングよりも人力審査を行っている会社の方が、かえって着金スピードが速いというケースもあるでしょう。
審査結果の回答こそAIファクタリングに一歩譲るところがあるものの、人力によるファクタリング審査・契約を行っている会社の場合は、専任担当者がワンストップで入金処理まで進められる可能性があります。
そのため場合によっては、専任担当者と密にコミュニケーション・連絡を取りながら審査を進めたほうが結果的にAI審査よりも早く結果が出たり、場合によっては入金スピードがAI審査よりも早くなるケースもあるでしょう。
重要なのは、審査スピードが速いことではありません。
申し込みから着金までのスピードがいかに早いか、ということが肝心です。
ここを基準として考えた時、人力審査の方が総合的なスピードが早くなるという可能性も十分にあるわけです。
特殊な事情がある場合のファクタリング・頼むならどっち?
掛債権の状態もしくは会社の現在の経営状態などで、必ずしも「全く問題のないファクタリングとは言い難い」ケースも実務上、存在します。
このように特殊な事情がある場合のファクタリングや、ファクタリング取引に慣れておらず出来る限り担当者とコミュニケーションを取りながら審査を進めていきたいという場合もあるでしょう。
このような時、頼るべきはAI審査ではなく人力審査を行っているファクタリング会社です。それも、大企業向けのファクタリング業者ではなく、中小規模の事業者をメインとしているファクタリングサービスを利用すると良いでしょう。
理由はシンプルで、中小規模の事業者とのやり取りに慣れているファクタリング会社の方が、総合的な意味でスムーズに審査・取引を進められるからです。
このようなファクタリング会社の担当者はAI審査のポイントにはプログラミングされていないような「中小規模の経営者に特有の悩み・心配事」をよく理解しています。
また、フラットに数値化してしまえば審査通過が難しいと思われるような特殊な案件も、担当者がきちんとヒアリングを行えば審査通過できるケースも実際によく見られます。
このような部分を考えても、中小企業の経営者でなおかつ資金繰りに心配のあるファクタリング案件の場合は、人力審査を行っているファクタリング会社に申し込みをすると安心です。
ただでさえファクタリングを利用する場合は金銭に関して不安材料が残るわけですから、出来る限りコミュニケーションを密に取りながら、安心して審査を進められるようにしたいところです。
【事例紹介】介護事業所への即日ファクタリング日誌!電話に出たのは・・・
当社では介護事業者様への即日ファクタリングも行っており、連日様々なご依頼を頂いております。今回の事例もその内の一つで、電話口の担当者の声から察するに、かなり逼迫した状況であることが見て取れました。
そこで当社でも可能な限りお急ぎでご契約審査や書類の用意を行いましたが、ある部分でどうしてもお客様へ確認しなければならない事項が。それは、書類上でも特に重要な部分なのですが、その確認のためにご本人様に電話をしたところ・・・
「はい、もしもし。あ、先生(※お客様のことと思われる)は今、ウマの様子を見に行っています」
・・・ウマ??
ウ◯娘???
いえいえ、電話に出られたのがご高齢のご利用者様だったようで、その後すぐにお客様が出られて事なきを得ました。当社は介護事業者様を本日も全力で応援しております。
その他、特殊な案件の場合はAI審査ではじかれてしまったり、また追加の審査が必要となって時間が余計にかかるケースもあります。そのような場合には急がば回れということで、中小経営者に寄り添える人力審査のファクタリング会社を尋ねると良いでしょう。