ファクタリングvs融資!スピーディーな資金調達が可能なのはどっち?
【記事更新 】
2020/11/16
資金調達のときには、一刻も早く現金を手に入れたいと思うことも珍しくありません。
ファクタリングや融資は資金調達の方法としてよく用いられていますが、どちらの方がスピーディーに現金が手元に入るのでしょうか。
この記事では、それぞれのモデルケースを紹介し、どのくらいの期間で資金調達が可能なのかを解説します。
ファクタリングと融資、スピーディーなのはどちら?
ファクタリングと融資の資金調達のスピードについては、結論から言えばファクタリングの方が断然早いです。
なぜファクタリングの方が短い時間で資金を手に入れられるのでしょうか。
平たく言ってしまえば、ファクタリングはお金を借りるのではなく「債券を売る」行為だからです。
長期的な返済をする能力があるかどうかの判断をする融資では、審査にかなりの時間がかかることは否めません。しかし、ファクタリングでは売掛債権が回収可能かどうかを判断するだけなので、確実性の高い債権があれば速やかに買取の判断ができます。
審査のために集められる情報も融資とは違って限定されていることから、スピーディーな審査が可能なのです。
各資金調達の所要時間モデルケース
実際には、資金調達をするときはファクタリングと融資以外にも候補がたくさんあります。
ここでは資金調達の方法を具体的に挙げて、資金調達が完了するまでの所要時間に関わるモデルケースを紹介します。
2社間ファクタリング
ファクタリングの方法としてファクタリング会社と申込者の2社だけでの取引になる2社間ファクタリングは、最もスピーディーな資金調達の仕方の一つとして知られています。
後述の3社間ファクタリングと違って売掛先への連絡が必要ないので、審査さえ通ればすぐに入金してもらうことが可能です。
ファクタリング会社によって対応するまでに時間がどのくらいかかるかは異なりますが、即日ファクタリングが可能な会社もあります。即日~数営業日で資金調達ができるのが一般的です。
3社間ファクタリング
3社間ファクタリングはファクタリング会社と申込者だけでなく、売掛先企業も取引の際に関わるのが特徴です。
ファクタリングをする事実を通知して売掛先から承諾を得るのに時間がかかってしまうため、即日ファクタリングはできないのが一般的です。契約自体は1日~2日でできますが、売掛先との連絡が数営業日は取れないことも少なくありません。
その影響で、3社間ファクタリングの場合は目安として数営業日~1週間程度で資金調達ができる方法となっています。
ノンバンクカードローン(事業者向け)
事業者向けに提供されているノンバンクカードローンを利用して融資を受ける方法も、スピーディーな資金調達の仕方として知られています。
迅速な審査を心がけている業者も比較的多いので、特に何もトラブルがなくスムーズに審査を通れれば実務上何とかぎりぎりで即日対応できるという程度のスピード感だと考えると良いでしょう。
ただ、実際には慎重に審査が終わって融資を受けられるようになるまでには1週間以上かかるケースが散見されます。審査結果の通知までに1週間くらいかかることも多いので、ノンバンクカードローンでは1週間以上はかかるのが普通だと考えておくのが無難でしょう。
銀行の融資
銀行の融資は高額の借り入れをしやすいのはメリットではあるものの、審査にかかる時間の長さではワーストクラスです。
一般的には申し込みをしてから2週間~3週間で審査が終わりますが、疑義がある場合などには追加書類の提出を求められることも多く、トータルで1ヶ月以上かかってしまうことも珍しくありません。申込書類を整えるのにも時間がかかることが多いので注意しましょう。
また、慎重な審査が行われる影響で融資を断られてしまうリスクも高く、ずっと待っていたのに結局資金調達ができなかったというケースもよくあります。
銀行の融資は設備投資などの資金調達には向いていますが、目の前の支払いが必要なときなどにはあまり向かない方法です。
法人クレカのキャッシング機能
法人としてクレジットカードの契約をしているときには、キャッシング機能を使って資金調達を行える可能性があります。キャッシング機能付きの法人クレカを利用可能な状況であれば、通常は翌営業日には資金調達が完了します。
ただ、法人クレカはキャッシング機能が標準で付いていることは極めて稀です。また、これから法人クレカの新規申し込みをして審査を通過し、クレカを受け取ってキャッシングをするまでには1ヶ月以上はかかるのが一般的です。
法人クレカのキャッシングを使う方法は、既に持っているときだけは短時間で資金調達が可能な魅力がある方法です。
消費者金融のビジネスローン
消費者金融のビジネスローンは、融資でありながら審査が早いことで定評があります。即日審査をしている消費者金融は多いので、審査がスムーズに進めばその日のうちに着金することもあるでしょう。
ただ、銀行融資と同様で申込書類が多いので、準備に時間がかかりがちです。また、疑義があったときに問い合わせがあるのも銀行の場合と同じなので、書類の不備があったり、返済能力を疑われる部分があったりすると審査が長くなります。経営状態によっては審査否決のリスクもあるので注意が必要です。
一般的には申し込みを終えた日~数営業日で資金調達できることを考慮すると、消費者金融のビジネスローンは比較的スピーディーな資金調達方法と言えます。
有担保ローンなど
有担保ローンは担保があるときには高額な借り入れもできる魅力がありますが、担保価値の審査に時間がかかってしまいます。
有担保ローンでは申込者の経営状態の審査も行われるので、平均すると2ヶ月程度の審査になっているのが実態です。ただ、担保があるお陰で経営状態に左右されにくい面もあり、無担保での借り入れが難しい状況の会社でも融資を受けられることがあります。
なお、2020年以降は新しい生活様式への移行が急務となっている影響で利用者が多く、従来よりも審査期間が長くなりがちなので注意が必要です。資金調達のスピード感としては有担保ローンはかなり遅いと理解しておきましょう。
【資金調達までにかかる時間を比較】
資金調達方法 | 所要時間(平均) |
---|---|
2社間ファクタリング | 即日~数営業日 |
3社間ファクタリング | 数営業日~1週間前後 |
ノンバンクローンカード | 1週間以上 |
銀行融資 | 1ヵ月以上 |
法人クレカのキャッシング機能 | キャッシング機能付きカードなら即日 |
ビジネスローン | 即日~数営業日 |
有担保ローン | 約2ヵ月 |
スピード重視の場合、結局おすすめな資金調達方法は?
以上のように資金が手に入るまでの所要時間をモデルケースで見てみると、スピード重視で資金調達したいときにはどれを選ぶのがベストなのかが見えてきたでしょう。
資金調達の確実性が高く、審査期間も短いのは2社間ファクタリングです。
即日ファクタリングに対応しているファクタリング会社を選べば、書類を提出してからわずか数時間で現金を口座に振り込んでもらえます。
スピードをセールスポイントとした対応をしているので、電話で申し込んでメールやFAXで書類を送り、原本は後から郵送するという形で受け付けているところも少なくありません。
できるだけ速やかに資金調達をしなければならないときには、まず即日ファクタリングから検討してみることをおすすめします。
しかし、売掛債権さえ持っていれば、即日ファクタリングでその日のうちに資金調達できる可能性が十分にあります。時間がないときは、スピーディーな対応をしてくれるファクタリング会社を選んで取引を申し込んでみましょう。
融資は銀行を利用すると時間がかかり過ぎてしまい、消費者金融でも経営状態に問題があると審査を通れないリスクが高いのが問題です。確実性の高さを考えても、売掛債権を使ってファクタリングをするのが合理的と言えます。
できるだけ売掛金の回収可能性が高い債権を探して、即日ファクタリングに対応しているファクタリング会社に連絡してみましょう。