今さら聞けないファクタリングとローンの違い|プロが解説します
【記事更新 】
2022/06/28
企業経営者たるもの、常日頃から資金調達の方法はアンテナを張っておくべきと言えるでしょう。
しかし、そんな日々アンテナを張り続けている経営者でも理解していないケースが意外に多いのが「ファクタリングとローンの違い」です。
ということで今回は「今さら聞けないシリーズ」と題して、ファクタリングとローンの違いについてプロのファクタリング会社が、わかりやすく解説していきます。
特徴を掴んだ上で、どちらがよりご自身、また自社に適している資金調達方法か検討してみましょう。
【結論】ファクタリングとローンの違いを総まとめ
それではファクタリングとローンの違いについて総合的にまとめてご紹介していきます。
審査対象の違い
まずは審査対象の違いから解説していきます。ファクタリングと一般的なビジネスローンでは以下のような審査対象の違いが見られます。
基本的に自社の信用で借り入れを行うのがビジネスローンで、売掛債権など売掛先の信用状況に応じて審査結果が変わってくるのがファクタリングです。
ファクタリング:売掛債権
ファクタリングの場合はまず、自社の信用状況ではなく売掛債権の方がメインの審査対象となります。よってどれほど自社の状態がよく、財務基盤も盤石だったとしても売掛債権の盤石性や安全性が担保できない限り、ファクタリングの契約を通すことは難しいと言えます。
また仮に審査に通過できたとしても、ある程度リスクのある売掛債権とファクタリング会社が判断した場合、売上に対する現金化の利率は若干低くなってしまう可能性があります。
つまり手数料がやや高く設定されるケースもある、ということです。
反対に、自社の信用状況や財務状況に多少の難があった場合でも、ファクタリングにかける売掛債権が盤石であればあるほどファクタリングの審査には通過しやすく、さらに手数料率も下がる傾向にあります。
一例としてはスタートアップのベンチャー企業や、創業間もない企業宛の売掛債権だと審査に通過できたとしても手数料率が多少高くなるケースが見られるのに対し、一部上場企業などへの売掛債権であればファクタリング会社側としても回収のリスクが低いと判断し、それだけ手数料を下げられるケースもあるわけです。
ビジネスローン:自社の信用
ビジネスローンはあくまでも自社または、借入の際に契約上連帯保証人となることが一般的である代表取締役の信用状態によって、審査が決定します。
つまり、売掛債権など他社の影響を受けるものではなく、あくまで自社の状況や代表取締役の財務状況に応じて審査が行われることとなります。
よって、売掛債権が盤石であり、また入金待ちの債権がある場合であっても代表取締役のCIC・JICCなどの個人信用情報に傷がついていたり、自社の税金納付状況に難がある場合、審査に通過することは難しくなってしまいます。
その他、ビジネスローンの場合は担保の差し入れ有無や、いわゆる与信調査の結果によって審査が変わってくるなど、様々な状況を鑑みて審査が行われることとなります。
また、ファクタリングのようなシンプルな仕組みの資金調達方法というわけではないため、審査に時間がかかったり、審査可決後であっても入金されるまでにタイムラグがあるといった事象が起こりやすいというわけです。
審査難易度の違い
続いて審査難易度の違いについて解説していきます。先ほど紹介した通り、ファクタリングとビジネスローンでは審査のメインとなる対象が明確に異なります。
よって審査難易度といった切り口から見ても、ファクタリングとビジネスローンには自ずと違いが出てくるというわけです。それでは確認していきましょう。
ファクタリング:売掛債権
ファクタリングの場合はまず、自社の信用状況ではなく売掛債権の方がメインの審査対象となります。よってどれほど自社の状態がよく、財務基盤も盤石だったとしても売掛債権の盤石性や安全性が担保できない限り、ファクタリングの契約を通すことは難しいと言えます。
また仮に審査に通過できたとしても、ある程度リスクのある売掛債権とファクタリング会社が判断した場合、売上に対する現金化の利率は若干低くなってしまう可能性があります。
つまり手数料がやや高く設定されるケースもある、ということです。
反対に、自社の信用状況や財務状況に多少の難があった場合でも、ファクタリングにかける売掛債権が盤石であればあるほどファクタリングの審査には通過しやすく、さらに手数料率も下がる傾向にあります。
一例としてはスタートアップのベンチャー企業や、創業間もない企業宛の売掛債権だと審査に通過できたとしても手数料率が多少高くなるケースが見られるのに対し、一部上場企業などへの売掛債権であればファクタリング会社側としても回収のリスクが低いと判断し、それだけ手数料を下げられるケースもあるわけです。
ビジネスローン:自社の信用
ビジネスローンはあくまでも自社または、借入の際に契約上連帯保証人となることが一般的である代表取締役の信用状態によって、審査が決定します。
つまり、売掛債権など他社の影響を受けるものではなく、あくまで自社の状況や代表取締役の財務状況に応じて審査が行われることとなります。
よって、売掛債権が盤石であり、また入金待ちの債権がある場合であっても代表取締役のCIC・JICCなどの個人信用情報に傷がついていたり、自社の税金納付状況に難がある場合、審査に通過することは難しくなってしまいます。
その他、ビジネスローンの場合は担保の差し入れ有無や、いわゆる与信調査の結果によって審査が変わってくるなど、様々な状況を鑑みて審査が行われることとなります。
また、ファクタリングのようなシンプルな仕組みの資金調達方法というわけではないため、審査に時間がかかったり、審査可決後であっても入金されるまでにタイムラグがあるといった事象が起こりやすいというわけです。
審査難易度の違い
続いて審査難易度の違いについて解説していきます。先ほど紹介した通り、ファクタリングとビジネスローンでは審査のメインとなる対象が明確に異なります。
よって審査難易度といった切り口から見ても、ファクタリングとビジネスローンには自ずと違いが出てくるというわけです。それでは確認していきましょう。
ファクタリング:CICチェックなし
ファクタリングについては原則として、CICチェックがありません。この部分だけ見るとファクタリングはいわゆる個人信用情報に傷がついていたり、過去に金融事故歴のある経営者の方からみれば一つの光明となり得るという考え方もできます。
つまり代表取締役の個人信用情報のチェックが入ることはまずない、と考えて差し支えありません。
※一部例外はあるものの、原則的にチェックがないという考え方で結構です。
理由として、ファクタリング会社はあくまでも売掛債権の売買を業として行う事業者であり、貸金業者として登録を受けているわけではないことが挙げられます。
つまりファクタリング会社は貸金業登録を受けている業者であったり個別信用購入あっせん契約を行なって契約前に与信チェックを行うような業者と異なり、CIC・JICC、その他全銀協などの個人信用情報機関に問い合わせを行うことは審査上ありません。
※もちろんその他の角度から慎重な審査を行うことはあります。
ビジネスローン:代表者CICチェック+会社の財務状況チェックあり
ビジネスローンの場合はあくまでも自社の信用状況及び、連帯保証人となる代表取締役の信用状況に応じて審査を進めていく必要があります。
不動産などの担保がある場合を除き、ビジネスローン会社はこの方法でしか審査や信用力のチェックができないと言った方が適切でしょう。
よって代表者について個人信用情報機関への問い合わせを行うことはもちろんのこと、会社の各種財務状況や財務状況についてもチェックが入ることが一般的です。
これらの情報を総合的に判断し、融資の可否やその限度額が決定されるというわけです。
限度額の違い
続いて限度額及び極度額に関しての違いをまとめてご紹介していきます。結論から言うとファクタリングの場合は売掛債権の金額まで、ビジネスローンは審査に応じて契約上の上限額が決定されます。
詳しく見ていきましょう。
ファクタリング:売掛債権の金額まで
ファクタリングの場合は売掛債権の請求金額までが上限となります。これ以上の金額を資金調達することは、原則としてできません。
ただし、一部業者については将来債権についても買取に対応しているケースがあるため、詳細については各社担当者へお問い合わせいただく方がよろしいでしょう。
ビジネスローン:審査に応じて決定
ビジネスローンは審査に応じて、その契約極度額・限度額が決定されます。
証書貸付の場合は「一度にここまでの金額が貸し付けることができる(再貸付は原則としてなし)」といった契約になるのが一般的で、極度型貸付の場合は最初に指定した上限額の範囲内で、自由に返済や借入を繰り返すことができる契約になることが一般的です。
返済・入金方法の違い
返済や入金方法の違いについてまとめていきます。ファクタリングの場合は原則一括決済で、ビジネスローンの場合は毎月元利均等返済が原則となります。
ファクタリング:入金時一括決済
ファクタリングの場合は本来の請求期日が到来した時に、取引先から自社宛に入金があります。これを当日中にファクタリング会社へ送金代行することによって、契約が完結するイメージです。
よって、支払い期日の調整や入金額の調整を行うことは原則としてできません。
ファクタリング会社側もこの手の分割返済・入金等を受け付けてしまうと貸金業法に抵触する恐れがあるため、基本的には一括決済を求めることとなります。
ビジネスローン:毎月返済が原則
ビジネスローンの場合は分割返済が原則です。つまり毎月決められた金額以上を入金することによって返済を進めていくイメージです。返済にかかる期間は数年単位でカウントされることが多いこともまた、特徴の一つです。
スピードの違い
審査から手元に現金が来るまでのスピードの違いについても解説していきます。
基本的に早いのはファクタリングで、やや時間がかかる傾向にあるのがビジネスローンです。
詳しく解説していきます。
ファクタリング:最短即日可能
ファクタリングの場合は当社のような最短即日ファクタリングに対応している業者であれば、申込当日中に契約が完了し、売買代金が振り込まれます。
また同様に最短即日ファクタリングに対応している業者の場合、当日の朝一番に申し込むと、お昼過ぎには入金されてくるケースもあるなど、文字通り数時間単位での資金調達が可能なケースも往々にしてあります。
ビジネスローン:最短即日から1ヶ月程度
ビジネスローンの場合は申込先によって若干スピードに差が出てきます。
それでも朝一番に申し込んで当日中に契約が完結するかどうかは状況によって異なるなど、確実に最短即日で資金調達ができるかどうかは賛否の分かれるところです。
また、銀行・信用金庫などの金融機関の場合は一般的に申し込みから融資が実行になるまで1ヶ月程度を要するケースもあります。
こちらについては先ほども紹介したとおり、様々な審査項目・角度から総合的に信用調査・与信判断を行う必要があるためで、当日・即日の資金需要に応えられるケースはほぼありません。
結論としてスピードや審査の難易度、その他代表者の個人信用情報などを気にされる場合はファクタリングに申し込むことによってスピーディーに資金調達が可能となるケースもあります。
なお、当社であれば最短即日のファクタリング契約にも対応しているため、まずは諦めずに当社までご相談ください。