審査が甘いビジネスローンの注意点!ノンバンク系は金利高すぎ?

審査が甘いビジネスローンの注意点!ノンバンク系は金利高すぎ?

【記事更新 】

2025/02/11

事業資金を早めに用意したい経営者にとって、手早く資金を用意できる融資の方法は貴重と言えるでしょう。ただし、銀行からの融資は手続きに時間がかかり、厳しい審査で断られることも少なくありません。

こんなとき「審査の基準が緩い」とされる、ノンバンク系ビジネスローンを検討する方も多いです。とはいえ、ノンバンク系ビジネスローンは「思いのほか高い金利」という落とし穴が隠れており、むやみな利用は事業の重荷になりかねません。

この記事では、ノンバンク系ビジネスローンの特徴や利用時の注意点を紹介します。

審査が甘いビジネスローンとはどのようなものか

事業を進める中で、思いがけない出費に直面することは珍しくありません。しかし、銀行の融資は「審査にかかる時間が長すぎる」「基準が厳しすぎる」といった壁にぶつかることがほとんどです。

早く確実な融資をしてくれる選択肢として、ノンバンク系ビジネスローンを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ノンバンク系ビジネスローンは、一般的な銀行融資に比べれば審査は通りやすいです。ただし、手軽な分だけ金利は高めなので利用には十分な見極めが必要だと言えます。

審査基準の特徴

ノンバンク系ビジネスローンは、点数づけによる判断の仕組み(スコアリングシステム)が取り入れられています。会社の実績や決算書類に加え、代表者個人の信用度も重要な判断材料です。とくに、過去の金融事故には注意しなければなりません。

審査が早いことも特徴です。即日から1週間程度で資金を調達できることもあります。

銀行では「事業計画書」や「決算書類」が必ず求められます。一方、ノンバンク系ビジネスローンでは、会社にもよりますが「本人であることの証明」「事業を行っていることの証明」「売上げを示す資料」程度で済むことも多く、準備の負担はかなり抑えられていると言えるでしょう。

利用できる事業者の条件

ビジネスローンは、会社を立ち上げてから2年以上が経っていれば、融資の対象となる可能性が高いです。また、赤字が続いている会社でも、改善の見込みがあれば融資を受けられる場合があります。始めたばかりの会社でも売上げが安定していれば、融資を受けられる見込みはあります。

実際の審査では、最大で1000万円程度が借入れの上限となることが多いです。無理のない返済プランを立てることで、審査を通る見込みは大きく高まるでしょう。

毎月の返済は手元に残るお金の3割程度に抑えるのが望ましく、3割を超えると審査で不利になりがちです。

金利設定の仕組み

ビジネスローンの金利は、3%から18%までと幅広く設定されています。これは一般的な銀行融資と比べると高めと言えます。ビジネスローンの金利が高い理由は、貸し倒れのリスクを見込んだ金利設定となっているためです。

具体的な数字で、ビジネスローンの金利を確認してみましょう。1000万円を5年で借りた場合、金利10%なら総支払額は約1300万円ほどとなり、毎月の返済は22万円前後となります。また、金利が年15%の場合だと、1000万円を借りても5年後の返済総額は約1450万円、毎月の返済も24万円程度です。

銀行と同様で、返済期間が長引くほど利息の負担は増えていきます。ビジネスローンは、短い期間での返済が前提となっており、長期の資金需要には向いていません。

ノンバンク系ビジネスローンのメリットとデメリット

ビジネスローンは、お金を借りられるまでの早さと、審査基準の柔軟さが強みです。一方で、高い金利による返済の重さが弱点となります。会社の規模や、どれだけのお金が必要なのかに応じて、慎重に判断する必要があります。

メリット

ノンバンク系ビジネスローンは、早ければその日のうちにお金を借りられます。急に資金が必要になった際の対応力は、銀行融資とは比べものになりません。担保や保証人も必要ないケースが多く、手続きも簡単です。

とくに、短期的なスパンで運転資金の確保に頭を悩ませる、売上規模の小さな会社にとっては、資金繰りを改善する強力な味方となるでしょう。

さらに、赤字が続く会社や、始めたばかりの事業者でも利用できることがあります。実際にお金を借りるまでの流れも分かりやすく、申込みから契約、入金までの各段階がスムーズに進むよう工夫されていることが特徴です。

デメリット

ビジネスローンの金利は、高めに設定されていることが一般的です。そのため、返済の総額が膨らみやすいことがデメリットです。同じ額を借りても、銀行融資と比べて返済の負担は重くなるでしょう。

借りられる限度額も、銀行と比べると低めに設定されており、大きな設備投資などには向いていません。返済が遅れた時の取り立ても厳しく、信用情報に傷がつく可能性があります。一度でも返済が遅れると、取引条件の見直しや一括での返済を求められることも珍しくありません。

注意すべき点

高すぎる金利設定や、不透明な条件提示を行う怪しい業者には十分な注意が必要です。とくに、金利が20%を超えるようなローン商品は、法律で定められた上限金利との関係で問題がある可能性が高いです。契約は避けた方が無難でしょう。

ビジネスローンを利用するときは、借りる額は必要最小限に抑え、短い期間での返済を心がけましょう。返済の遅れは信用情報に悪い影響を及ぼすため、計画的な利用が欠かせません。返済のシミュレーションを慎重に行い、余裕を持った計画を立てることが重要です。

審査が甘いビジネスローンを利用する際の注意点

ビジネスローンを選ぶときは、審査の緩さだけを理由に借入先を選ぶのは危険です。過去に利用した事業者からは「お金は借りやすいが返済が厳しい」という声も多く聞かれ、安易な借入れは避けた方が賢明でしょう。

適切な借入先の選び方

借入先を選ぶときは、貸金業登録番号のチェックがおすすめです。実際に利用した人の声や、評判も参考になるでしょう。金融庁のウェブサイトでは、登録業者の一覧が公開されています。

ビジネスローンの世界には、資金繰りに困窮している経営者を狙った闇金業者も存在します。違法な高金利で貸し付けを行い、被害者から金銭を搾取することから、金融庁も警戒を強めているのです。そのため、金融庁のウェブサイトに載っていない業者との取引は避けるべきでしょう。

また、自分の会社の状況に合った商品を見極めることが大切です。いくつかの商品を比べて検討し、最も条件の良いものを選びましょう。とくに、金利の条件や返済期間の設定には注意が必要で、無理のない内容かを慎重に見極める必要があります。

契約前に確認すべきポイント

ノンバンク系ビジネスローンを契約する前に、契約書をしっかりと読みましょう。金利や返済条件といった、重要な事項の確認をきちんと行う必要があります。

とくに、返済が遅れた時の遅延損害金や、期限の利益(分割払いの権利)を失う条件については、内容を十分に理解しておきましょう。

また、総支払額や毎月の返済額を試算し、返せる範囲内かどうか見極める必要があります。返済の試算では、最も売り上げが厳しい月でも返済が可能な計画を立てることが重要です。

また、資金調達を一日でも早く行いたい場合は、必要な書類や手続きの流れも、前もって確認しておくと安心です。書類の不備によって必要以上の時間がかかる事態を予防できます。

代替手段としての売掛金の活用

売掛金を現金に換えるファクタリングなら、借入れよりも柔軟な資金調達が可能です。借入ではなく売掛金の第三者への売却というシステムなので、信用情報への影響もなく短期で運転資金を確保できます。

買取手数料は会社によって異なりますが、一般的に数%~15%程度で設定されています。高い金利のビジネスローンと比べると、資金調達のコストを抑えられるでしょう。

ファクタリングは、多くの中小企業にとって安全で使いやすい資金調達手段です。審査の基準も比較的緩やかで、素早い資金化が期待できます。とくに、大手企業向けの売掛金であれば、より良い条件での資金調達が可能になるケースも多いでしょう。

【今回のまとめ】
ノンバンク系ビジネスローンはメリットとデメリットを必ず確認!低リスクのファクタリングも視野に
ノンバンク系ビジネスローンは審査が通りやすい反面、高い金利というリスクがあります。ビジネスローンを利用するときは、慎重に検討する必要があります。資金繰りの改善には他にも選択肢があり、ファクタリングもそのひとつです。

当社では、資金調達にお悩みの方からのファクタリング相談を随時受け付けています。まずは一人で悩まず、気軽にご相談ください。豊富な経験を持つスタッフが、最適な解決策をご提案させていただきます。
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