海外客受け入れ断念で資金繰りが危ない?ファクタリングでピンチをチャンスに変える方法とは
【記事更新 】
2021/04/05
東京五輪が延期になっただけではなく、さらに今度は海外客の受け入れを断念する方針が立てられました。東京五輪で経済活動が活発になり、大きな売り上げを出す機会だと期待していた企業では大きな不安を抱えているかもしれません。
しかし、東京五輪で海外のお客様に期待できなくなったこのピンチをチャンスに変えられる方法があるのを知っているでしょうか。この記事ではファクタリング会社の立場から、いかにしてこの苦境を乗り越えるか、1つの方法を解説します。
東京五輪、海外客受け入れ断念へ…インバウンド消費が厳しく
海外客の受け入れを断念したことによって何が問題になるのかをあらためて確認しておきましょう。東京五輪ではインバウンド消費によって景気が良くなると考えられていました。
海外客が日本に来たら、宿泊施設や交通機関を利用するだけでなく、ショッピングをしたり、娯楽施設を利用したりするでしょう。五輪の開催中は活発に海外から人が来訪し、販売業もサービス業も需要が高騰すると期待されていたのです。
しかし、海外客の受け入れ断念が決定され、インバウンド消費がますます厳しくなると考えざるを得なくなりました。近年ではインバウンド消費が増加するのを見越した経済活動も活発でしたが、昨今の社会情勢によって低迷が続いています。東京五輪での起死回生を狙っていた企業も、この決定によって窮地に置かれてしまったのです。
受け入れ断念で予想される経済打撃は?
海外客が来日できない状況になるとどのような経済打撃があるのでしょうか。業界によって東京五輪に期待していたことが異なるため、業界によって経済的打撃にも違いがあります。特に大きなリスクを負うと予想される業界について、どんな状況になり得るかを紹介します。
飲食業
飲食業では海外客が来ないことによる影響が直接的に響きます。東京五輪で海外から訪れた人たちの大半は飲食店での食事や、テイクアウトを利用するでしょう。東京五輪の開催期間中は売り上げが飛躍的に伸びると期待できる状況がありましたが、海外客の受け入れがなくなると通常時と変わらない想定になります。それどころか、社会情勢によっては通常より売上見込みが低くなる可能性すらあります。
また、東京五輪を見越して首都圏に店舗を展開したケースもあるでしょう。そのコストの回収は東京五輪での売り上げで実現するつもりだった場合には大打撃です。融資を受けた場合は、いかに返済するかが大きな課題になっている可能性もあります。
建設業
建設業では東京五輪で海外客が大勢来る想定で相談されていた顧客の対応に追われることは否めません。五輪開催のために旅館やホテルなどの宿泊施設や、飲食店や小売店などの店舗を建てたい、改修するという相談は多かったでしょう。しかし、海外客が来ないのではキャンセルするという話が相次ぐと考えられます。場合によってはキャンセルできずに資材の在庫を抱えなければならないなどの負担が生じることもあるでしょう。
また、急速な経済の落ち込みで、すでに施工済みの工事代金の回収が焦げ付く可能性もあります。顧客が多いほど経済負担も大きくなってしまうことは否めません。
観光業
観光業では東京五輪を目当てとした訪日外国人が来ないことで直接的な収益減になります。旅館やホテルでは満室を想定していたのに、閑古鳥が鳴くような状況になる可能性すらあります。東京五輪で繁忙になると想定して従業員を新たに雇ったり、アルバイトを募集して契約をしておいたケースもあるかもしれませ。
また、スタッフを確保をしたものの活躍できる場が少なく打撃を受けるのは観光案内やツアーなどの事業でも同様です。ツアー会社では訪日客向けに用意していた企画が使えず、収益減になるのも問題点です。
小売業
小売業では訪日外国人観光客のショッピングによる売上見込みがなくなります。大量の仕入れをする予定を立てていたり、アルバイトを雇ってセールをしようとしていたりしたケースでも計画倒れになることは否めません。
訪日客が大勢集まる五輪は莫大な売り上げを出すチャンスでしたが、通常よりも大幅に商品の生産や調達を進めていた場合、大量の在庫を抱え今後の対応に頭を抱えざるを得ない状況になってしまいます。
情報通信業
情報通信業では東京五輪に向けて情報通信基盤を強化しようとしていた企業が離れてしまうと経済的打撃になります。海外利用者の快適さを重視して回線速度を上げようとしていたようなケースでも海外客が来ないのなら中止して当然で、契約を解消されてしまうでしょう。
また、レンタルWi-Fiなど通信機器のレンタルサービスでは訪日客に利用してもらうため機材を増やしていたかもしれません。売上が落ち込むだけではなく、機材の調達にもコストが発生するため大きな打撃を受ける可能性があります。
ファクタリングで五輪のピンチをチャンスに変える方法とは
このような苦境の中、東京五輪のピンチをチャンスに変えるにはどうしたら良いでしょうか。ここではベストな解決策としてファクタリングを紹介します。ファクタリングは迅速に資金調達ができるため、それをもとに次の施策を打つことができます。
経済打撃が見えているなら、先に行動したものが勝つ。ピンチのときこそファクタリングは心強い存在とも言えます。
方法1:ファクタリングで手元資金を増やしておく
ファクタリングをしてすぐに使える手元資金を調達しておけば臨機応変な対応ができます。五輪に向けてこれから世の中にどんな動きがあるかは想定できません。とくに感染症の動向によって大至急用意しなければいけない物資が出てくるかもしれません。手元の資金を増やし、すぐに行動を起こせるようにしておくことは大切です。
方法2:ファクタリングで早期現金化した資金を使い、オンライン対応型の事業に切り替える
ファクタリングによって資金を調達し、事業の運営方法を再構築するのは効果的です。東京五輪では開催によって日本の注目度が高まることに変わりありませんが、人の動きに規制がかかっています。そうであれば、ファクタリングで調達した資金を使ってオンライン対応型の事業に切り替えることを検討してみましょう。
パソコンやタブレットなどの導入を進め、オンラインで対応できる事業にシフトしていけば今後の動向によらずに売り上げを出す道を切り開けます。さらにテレワークを推進すれば業務コストを切り詰められます。初期投資のコストはかかりますが、長期的に見ると業務がスリム化されて安定経営を続けられるでしょう。
方法3:資金を増強し、海外客向けにオンラインでのビジネスを検討する
訪日客重視のビジネスを展開している場合、海外客向けのオンラインサービスを進めるためにファクタリングによる資金調達が魅力的です。日本の商品を海外ECで販売したり、日本文化の情報を発信したりするにはうってつけのタイミングだからです。
海外客からの注目度が高い五輪の時期を生かした事業展開になります。まさに海外客が来日できない状況をピンチとせずにチャンスにするための発想の転換です。ファクタリングならすぐに資金調達が可能なので、五輪開催に向けて安定したサービス基盤を作り上げることも難しくないでしょう。
ファクタリングは事前に手を打つ目的で必要な資金を迅速に手に入れるのに最適な方法です。ファクタリングを最大限に活用して大きな経済打撃を受ける前に対策を講じ、事業を継続できるようにしていきましょう。