自営業でも借りられる闇金はある?使ってはいけない理由&本当の対処法をお教えします
【記事更新 】
2024/11/19
資金繰りに悩む自営業者にとって闇金からの借入は、一見魅力的な選択肢に映るかもしれません。即日融資や審査不要といった甘い言葉に惹かれ、一時的な資金不足を解消できそうな気がするでしょう。
しかし、現実は甘くありません。闇金の利用は自営業者の経営を根本から揺るがし、最悪の場合、事業継続を不可能にしてしまう危険性をはらんでいます。
本記事では自営業者向け闇金の実態と安全な資金調達方法について解説します。資金繰りに行き詰まったとき、闇金に手を出さずに済む選択肢を知っておくことが重要です。正しい知識を身につけ、適切な対処法を学んでいきましょう。
【結論】自営業でも借りれる闇金はある!しかし使用は絶対に避けましょう
闇金業者が個人向けだけでなく、自営業者向けの融資も行っているのは事実です。しかしその実態は極めて危険で、利用してはならないものです。ここでは闇金の基本的な特徴と、なぜ自営業者が利用を避けるべきなのかについて説明します。
闇金=個人向けも自営業者向けも存在
闇金業者は個人向け融資だけでなく、自営業者や中小企業向けの融資も積極的に行っています。経営者の資金需要に目をつけ、事業資金や運転資金の名目で融資を持ちかけてくるのです。
一見すると通常の事業融資と変わらないように装っていることもありますが、その本質は個人向け闇金と何ら変わりません。
違法金融業者かつ暴利であり事実上の「完済不可能説」もある
闇金業者による融資は、貸金業法で定められた上限金利を大幅に超える違法な高金利です。年利数百パーセントという法外な利息を要求されることも珍しくありません。
暴利のため、一度借り入れてしまうと返済が事実上不可能になるケースが後を絶ちません。元金を返済しても利息だけが膨らみ続け、借金が雪だるま式に増大していくのです。
闇金よりも頼るべき先があることを知ろう
自営業者が資金繰りに困ったとき、闇金以外にも頼るべき先があります。例えば公的融資制度の活用や、クラウドファンディングの利用などが挙げられます。
中でも注目したいのが「ファクタリング」という手法です。これは売掛債権(請求書)を買い取ってもらうことで、即座に現金化を図る方法です。融資ではないため審査のハードルも低く、堂々と資金調達できる手段として注目を集めています。
なお、正しい資金調達法については後述していますので、そちらもご覧ください。
なぜ闇金は自営業者に狙いをつける(融資する)のか
闇金業者が自営業者を標的にする背景には、自営業特有の資金繰りの難しさがあります。ここでは自営業者が抱える金融面での課題と、それを狙う闇金業者の思惑について詳しく見ていきましょう。
自営業者の資金繰りの厳しさが背景に
自営業者の多くは、安定した給与所得者と比べて収入が不安定です。季節変動や景気の影響を受けやすく、売上が大きく変動することも珍しくありません。そのため急な出費や売上の落ち込みがあると、たちまち資金繰りが苦しくなってしまいます。
加えて、銀行などの正規金融機関からの融資を受けるのも容易ではありません。担保となる資産が乏しかったり、財務諸表の作成が不十分だったりすると、審査に通りにくいのが現状です。そのため資金調達の選択肢が限られ、事業継続のためにはどうしても資金が必要という切羽詰まった状況に陥ることがあるのです。
闇金業者の狙い目でもある
自営業者の窮状は、闇金業者にとって格好の標的となります。事業資産や将来の売上を見込んだ融資が可能なため、個人向け融資よりも高額の貸付ができる魅力があるからです。
さらに闇金業者は、自営業者の返済能力そのものよりも「返済への執着心」を重視します。事業への思い入れが強く、何としても事業を継続したいという気持ちにつけ込むのです。正規金融機関から融資を受けられず、追い詰められた状況に置かれた自営業者は、闇金業者にとって絶好の獲物となってしまいます。
闇金業者の営業手法
闇金業者は自営業者を取り込むため、さまざまな手口を駆使します。「即日融資」「審査なし」「ブラックOK」といった甘い文句で広告を打ち、資金に困っている自営業者を誘引します。中には事業用の正規融資を装い、一見すると通常の金融機関と変わらないような態度で接してくる業者もいるのが実態です。
しかし実際には法外な高金利での貸付を行い、返済が滞った際には違法な取り立てを行います。さらに融資の際に聞き出した事業情報や顧客情報を、取り立ての材料として利用するのです。これらの悪質な手口によって、多くの自営業者が被害に遭っています。
自営業者が陥りやすい闇金被害の実態
自営業者が闇金の被害に遭うケースには、いくつかの典型的なパターンがあります。ここではそうした被害の実態について、具体的な例を交えながら詳しく見ていきましょう。
運転資金調達の罠
自営業者が闇金に手を出してしまう最も多いケースが、運転資金の調達です。売上の季節変動や取引先の支払い遅延などにより一時的な資金不足に陥った際、「つなぎ融資」として闇金を利用してしまいます。
当初は短期間で返済する予定だったとしても、高金利により返済額が膨らみ、結果的に返済が困難になってしまうことに。そして返済困難な状況が慢性化すると、運転資金の不足を補うために闇金への依存度が高まっていく、という悪循環に陥ってしまいます。
設備投資の誘惑
事業拡大や競争力強化のための設備投資資金を、闇金から調達してしまうケースも見られます。設備投資には多額の資金が必要となるため、正規の金融機関から融資を受けられない場合に闇金に手を出してしまうのです。
しかし、投資の回収期間と返済期間のミスマッチにより、資金繰りが急速に悪化してしまうことがあります。
保証人・担保の罠
闇金業者の中には、事業用の融資と称して個人の資産や家族を保証人にすることを要求してくる場合があります。こうした要求を受け入れてしまうと、返済が滞った際に事業資産だけでなく、個人資産まで失うリスクが生じるでしょう。
自営業者のための正しい資金調達方法
闇金に頼らずに資金調達を行う方法は、実はいくつも存在します。ここでは自営業者が活用できる正しい資金調達方法について、具体的に紹介していきます。
公的融資制度の活用
自営業者向けの公的融資制度は、意外にも充実しています。例えば、日本政策金融公庫の「小規模事業者経営改善資金融資(マル経融資)」は、小規模事業者向けの無担保・無保証人融資制度です。低金利で融資を受けられるため、資金繰り改善に大きな効果が期待できます。
他にも地方自治体が実施する制度融資や、信用保証協会の保証付き融資など、さまざまな選択肢があります。
クラウドファンディングの利用
近年注目を集めているのが、クラウドファンディングを利用した資金調達です。事業のアイデアや商品を広くインターネット上で提示し、共感した支援者から資金を募ることができます。
融資ではなく資金提供のため、プロジェクトの内容によっては返金の必要がない場合もあるのはメリットの一つです。
ファクタリングの活用
ファクタリングとは、売掛金を早期に現金化する金融サービスです。まだ入金されていない売掛金を、ファクタリング会社に売却することで即座に資金化できます。融資ではないため財務状況への影響が少なく、審査のハードルも比較的低いのが特徴です。
また、2社間ファクタリングの場合は取引先との直接的なやり取りがないため、資金繰りの悪化が取引先に知られる心配もありません。事業を継続しながら資金繰りを改善できる手法として、多くの自営業者に活用されています。
しかし、自営業者が利用できる適法な資金調達手段はいくつも存在します。公的融資制度やクラウドファンディング、ファクタリングなど、状況に応じて適切な方法を選択しましょう。
当社では資金繰りに関してお悩みの社長様・役員様からの最短即日のファクタリング相談も随時受け付けています。闇金に手を出す前に、まずはご連絡ください。