ファクタリングで売掛金を早期に現金化する経営上のメリットとは？

ファクタリングで売掛金を早期に現金化することには、様々なメリットがあります。

このように書いてしまえば一言で終わりますが…実際の問題として、ファクタリングの利用で銀行融資に頼らず売掛金を早期現金化することによって資金調達を行うことには、経営上様々なメリットがあります。

そこで今回はァクタリングの利用に一歩踏み出せないでいる…といった方のため、ファクタリングがどのような経営上のメリットをもたらすか？について解説していきます。

ファクタリングで早期現金化を行うメリット10選

ファクタリングによって早期現金化を行うメリットには以下のようなものがあります。

●資金調達の選択肢が増える
●突発的な資金不足を解消できる
●運転資金をすぐに調達できる
●支払いサイトを短縮できる
●資金繰りに困ったときに利用できる
●銀行の借り入れ金利や返済時期を気にせず資金調達ができる
●手形割引を利用せずに資金調達できる
●本業の事業活動に専念できるようになる
●借入金を減らし、資本を充実させることができる
●信用力が高まる

一つずつ確認していきます。

資金調達の選択肢が増える

ファクタリングによる即時の資金調達を行うことで、資金面での選択肢が広がります。

通常、資金調達といえば金融機関からの借入だけでなく、社債の発行や株式上場などの方法もあります。

しかし、これらは会社の財務状況など審査が厳しく、状況的に現実的でないケースもあるでしょう。

他方ファクタリングの場合、売掛金の売却という形を取ることになりますので、こういった融資審査のようなベクトルで困ることはほぼありません。これにより資金調達の選択肢が広がります。

突発的な資金不足を解消できる

ファクタリングでは、通常は数ヶ月かかる売掛回収を、即日～数日程度で完了することができます。

そのため、突然の資金需要が発生したときでも、ファクタリングを利用することで迅速に対応することが可能となります。

運転資金をすぐに調達できる

一般的に中小企業や個人事業主などは、急な出費に対応するための運転資金が不足しがちです。

ファクタリングであれば、手元にある資産を即座に現金化し、必要な時にすぐ利用することができるため、この課題を解決することが可能です。

運転資金を調達することは、中小企業にとって大きな経営上の課題、またはボトルネックの一つです。銀行融資や手形割引など様々な方法があるものの、やはりこの記事や他の記事でも言及している通り、なかなか中小企業にとってはハードルの高い方法が目立ちます。

その他各種助成金や補助金も、最近は世界的な経済悪化を受けて日本国内でも多数の制度が新設・条件緩和されているものの、それでもまだ実際の受給にこぎつけられるケースは決して多くはありません。

仮に審査等に通過していたとしても、最近は担当部署の対応・処理能力を大幅に上回る申し込みが殺到している助成金や補助金がほとんどであることから、実際の入金までにはかなりの期間がかかるというケースも往々にしてあります。

よって各種助成金や補助金の利用では到底、運転資金の即座の調達の目的は達成できないことになります。

この部分を切り取るとファクタリングは運転資金を最短即日で調達できるという大きなメリットがあります。

支払いサイトを短縮できる

ファクタリングでは、売掛先企業の信用力が担保されるため、与信判断に時間をかける必要がなく、スピーディーな取引を実現することが可能です。

このため、通常のローンとは異なり、即日サイトで資金調達可能です。

これにより、たとえば決算期末などに資金が必要になった場合でも、速やかに対応することが可能です。

資金繰りに困ったときに利用できる

ファクタリングは、取引先の倒産や支払い遅延などにより、急に資金繰りが苦しくなった場合に活用することができます。

特に「つなぎ資金」としてファクタリングを活用することで、運転資金の確保が容易になるだけでなく、資金繰りが苦しくなる前に事前に対策を打つことも可能です。

銀行の借り入れ金利や返済時期を気にせず資金調達ができる

通常、ビジネスに必要な資金調達方法として、銀行などからの借入を検討することが多いでしょう。

しかし銀行などから借り入れを行うとなると、やはり金利や返済時期などを気にしながら借り入れた資金（予算）を執行せねばなりません。

会社の財務状況的にも、帳簿上負債が増える形となることから、状況によっては銀行からの借り入れが適切でないというケースも考えられます。

他方、ファクタリングで資金調達を行う場合はここまで解説している通り、売掛債権の売却という形になるため、手数料がかかることはあっても利息が将来的にかかり続けることがありません。

また原則的にファクタリングはお金の貸し借りではないことから、本来の入金期日に売掛先から入金されてきたタイミングでファクタリング会社に送金を行い、そこで取引が完結します。これによって毎月の返済日時を気にする必要がないなど、経営者にとって精神的なメリットもあるわけです。

手形割引を利用せずに資金調達できる

ファクタリングは、売掛先企業からの決済を早めるための方法であり、この方法は通常、売掛金額の10%程度の手数料がかかります。

一方で手形割引を利用すると、約10～15%程度の手数料が必ず発生することになるほか、手形取引における様々な制約が生じます。シンプルかつ安定した手数料で取引できることは、結果としてファクタリングによる早期現金化のメリットといって良いでしょう。

本業の事業活動に専念できるようになる

会社にとっての最大のリスクとは、売掛先の不渡りにより多額の損失が発生することばかりではなく、売掛先で何かが起きた際に会社そのものが連鎖破綻に陥ることではないでしょうか。

しかし、ファクタリングを利用すれば、売掛代金を即日現金化して事業資金として使うことができるため、売掛先で発生したトラブルの影響を受けずに済むのです。

またファクタリングには一般的に「ノンリコース」の条件が付帯します。これは万一売掛先の会社が倒産しても、支払いが免責されることを意味します。

借入金を減らし、資本を充実させることができる

ファクタリングは、会社が保有する売掛債権を売却して現金を得る仕組みであることから、借り入れの数字が増えることはありません。このことは、会社の資本増強に直結します。

また、ファクタリングによって得た現金は、原則として目的ローンのような用途の制限がありません。よって会社の運転資金に充てることもできますし、投資や成長のために利用することもできます。

このようにファクタリングによる売掛債権の早期現金化は、会社の成長戦略のひとつの方法としても有効です。

ファクタリングは台帳上、借入（負債）にあたらないことから、資金繰りをこなしつつ銀行からの融資も受けやすくできるというメリットがあります。

信用力が高まる

ファクタリングは、売掛金が「即座にお金に変わる」だけに留まらず、取引相手である売掛先から「信用」を得ることができるメリットもあります。

というのも一般的な事業活動の中で新規ビジネスの引き合いが来ることはよくあることで、なおかつ「予定調和的」にやってくるものはかえって少ないと言っても良いでしょう。

つまり裏を返せば、多くのケースでは、新規ビジネスの引き合いは突然やってきます。

ファクタリングで売掛債権を早期に現金化しておくことは、この突然のビジネスチャンスに即座に対応できることを意味します。

一般的に、ビジネスを持ちかけた相手が即座に資金を拠出し、ビジネスに参加できるということは信頼の証でもあるのです。