ファクタリングで資金調達できない場合の対処法とは?具体策をご紹介
【記事更新 】
2022/02/22
企業の資金調達手段の一つとしてファクタリングが注目されています。
最短即日資金調達が可能であったり、保証人や担保が不要であるというメリットはあります。しかしながら、ファクタリングの利用には審査があります。その審査に落ちてしまい、資金調達ができなくなってしまう事例も存在します。
一般的に、ファクタリングの審査では売掛先の信用が重視されることが多いため、自分の信用度、というより「どの債権を審査にかけるか」が重要な要素になります。
ファクタリングを利用する前に、ある程度の審査基準を知っておくことで対策が可能なケースもあります。また、もし審査落ちしてしまった場合の対処法も一緒にご紹介します。
ファクタリングで資金調達できない理由
ファクタリングで資金調達が不可能な理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
ファクタリングは信用に基づく契約のため、信用が低いと判断されると審査に通りにくい傾向にあります。
どのような場合に審査落ちしてしまい、資金調達ができなくなってしまうのか詳しく見ていきましょう。
請求先または債権の信用が低い
ファクタリングの審査で最も重要視されるのが、請求先の信用度です。逆説的に言うなら申込者本人の個人信用情報機関における「クレジットヒストリー」がどれだけ良好であっても請求先もしくは、債権の信用そのものが低い場合、ファクタリングの審査に通過する可能性はさほど高くありません。
なぜなら、請求先の信用度が低いと、債権の支払いが行われず、資金回収の可能性が低くなってしまうためです。
請求先が上場企業や公的機関であれば、信用度が高いと判断される可能性が高いです。
ただし、中小企業の債権だからといって必ずしも審査に通らない訳ではありません。
また、債権の信用が低くなる原因として、支払い期限が長すぎる場合も不利になります。
あまりに支払いまでの時間が長いと資金回収が難しいと判断されてしまうのです。
最長でも支払い期日まで2ヶ月程度が限度とされています。
申込者の信用に関する問題
ファクタリングでもう一つ重要視されるのが申込者の信用です。
万が一請求先が倒産などして回収ができない場合、申込者に請求がいく形のファクタリングの契約もあるためです。
申込者が個人事業主や個人の場合、資金力の差から不利になることも少なくありません。
このような理由で審査に落ちてしまう場合、個人事業主や個人向けのファクタリング業者を利用することも対策の一つです。
また、申込者の資金力や社会的信用の他に、対応がよくないことによって審査に悪影響を及ぼすこともあります。例えば、書類の不備や返答に時間がかかるなど、不適切な対応をしないよう心がけてください。ファクタリング会社からの要請には誠実に応えるようにしましょう。
個人事業主・個人相手の債権だった
ファクタリングは個人事業主や個人相手の債権は審査してくれないケースがほとんどです。
先の項目でも解説した通り、一般的に個人事業主や個人は社会的信用が高くありません。資金の流れも不透明な場合が多いのが現状です。確定申告を行なっていない個人事業主も一定数いるのも実情です。
このような事情から、ファクタリング業者は個人事業主や個人からは資金回収できないリスクが高いと判断されます。そのため、個人事業主や個人相手の債権を取り扱っていないファクタリング業者が多いのです。
申込者が売掛先に債務を有している
申込者が売掛先から借金をしている場合には、ファクタリングの審査に通らない可能性があります。
その理由として、申込者から売掛先に借金が返されない場合、売掛先が売掛債権を買掛金として相殺できるためです。このような状態になってしまうと、資金回収が非常に困難になってしまいます。
申込者が売掛先に債権をキチンと返すという確証もないため、リスクあり、と判断されてしまうのです。
そのため、申込者が売掛先に債務を有している場合は審査で不利になってしまいます。
申し込み時点で支払いが遅延している
支払いが遅延している債権も信用度が低いため審査に通りにくいとされています。
決済日がきているのに支払いがなされていない時点で、今後も支払いがされないリスクが高いと言えます。
すでに売掛先の資金繰りが悪いと捉えることもできます。
また、過去に支払い遅延の履歴がある場合も同様に審査に影響します。一度でも遅延があるということは、危険な債権として扱われてしまうのです。
ファクタリングで資金調達できない場合の対処法
ファクタリングで審査落ちしてしまい、資金調達できない場合の対処法をお伝えします。
ファクタリングの利用を検討された時点である程度の資金が必要な状態であるため、なるべく早めに別の手段を講じて資金調達をする必要があります。
この記事では以下の4つを提案します。
●銀行融資
●ビジネスローン
●(経営者個人として)カードローン
●信用できるファクタリング会社へ再度相談
一つずつ詳細に説明していきます。
銀行融資
資金調達手段として一番に考えたいのが銀行からの融資です。銀行融資は金利も低いです。また、投資として資金提供を受ける場合と違って経営への介入も受けません。
その反面、銀行融資の審査は厳しく、時間もかかります。すぐにお金が欲しい!というニーズには合わないケースも多いです。
また、資金繰りが悪い状態だと、審査に通りにくくなってしまうのも実情です。担保や保証人・保証料などが必要になる場合もあります。
ビジネスローン
ビジネスローンは消費者金融や信販会社、クレジット会社などが行う融資です。
ビジネスに利用するための貸付のため、一般的に個人が生活費として借りるよりも多くのお金を借りることができます。
審査のスピードが早く、オンラインでの申し込みが可能な業者もあります。
原則無担保、無保証人での契約が可能です。
金利は銀行融資と比べると高めに設定されています。また、銀行融資よりも借り入れ限度額が低い傾向にあります。
(経営者個人として)カードローン
経営者個人の名義でカードローンを借りる方法です。
生活費として借り入れが想定されているため、借り入れ可能金額が大きくなく、限度額も収入の1/3までに制限されています。
ビジネスローンであれば、審査に通れば収入の1/3以上の資金を貸付できることもあります。
また、銀行融資や日本政策金融公庫と比べると金利が高い傾向にあります。
万が一、返済に遅れが出ると他の金融機関からの融資に悪影響が出るので注意が必要です。
【おすすめ】信用できるファクタリング会社へ再度相談
一つのファクタリング会社で審査落ちしてしまったからといって諦めてしまうのは損です。
ファクタリング業者によって審査基準は異なるため、信用できる別のファクタリング会社に申し込むことで審査に通る可能性もあります。
個人事業主向けのファクタリング業者もありますし、3社間ファクタリングを利用することで審査に通るケースもあります。
また、事例が豊富なファクタリング会社に話を聞くことで、他の突破口が見つかる可能性があります。
審査落ちで諦めずに、別のファクタリング会社への相談を検討してみてください。
そのため、他社ファクタリングで資金NGの判定が出た場合でも、当社を含む別のファクタリング業者の利用を検討してみてください。