2大ファクタリング|2社間・3社間ファクタリングの違いを解説
【記事更新 】
2022/04/05
「2社間ファクタリングと3社間ファクタリングは、結局何が違うのか?」
「自社はどちらを利用すべきなのか?」
このような悩みを抱えている方のために、今回の記事では2社間ファクタリング・3社間ファクタリングの違いを徹底解説しています。
それぞれのファクタリングのメリットや、ファクタリング利用時のリスクにも触れています。
2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを解説
2大ファクタリングとも呼ばれる、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いについて解説します。
2社間・3社間ファクタリングの主な違い
まず、以下の表をご覧ください。
この表は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの違いを示しています。
2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング | |
---|---|---|
売掛先への通知 | 不要 | 必要 |
手数料 | 10%〜 | 1~10% |
入金スピード | 最短即日 | 1週間程度〜 |
売掛金の回収 | 自社 | ファクタリング会社 |
手数料:3社間ファクタリングに軍配!
手数料の安さでは、3社間ファクタリングに軍配が上がります。
3社間ファクタリングは、売掛先が直接ファクタリング会社に売掛金を振り込むという仕組みを取っており、自社が回収に絡まないため、売掛金を使い込まれるリスクがないからです。
ファクタリング契約の手数料は、売掛金回収リスクに対してかけるものです。
よって、売掛金を回収できる可能性が高い3社間ファクタリングでは、手数料も低く抑えられるのです。
手数料が低いと調達できる資金が増えますから、手数料の高低はファクタリング契約者側にとっても重要な問題です。
なるべく手数料を抑えて、調達する資金を増やしたいと考えている方は、一度3社間ファクタリングを検討するのも賢明です。
審査スピードなら2社間ファクタリングに勝るものなし
審査スピードは、3社間ファクタリングよりも2社間ファクタリングの方が迅速です。
売掛先の承認が必要な3社間ファクタリングに比べ、自社とファクタリング会社の間だけで完結する2社間ファクタリングは契約がスピーディに進行するためです。
即日審査が完了するファクタリング業者もいますし、急いで資金調達したい場合は2社間ファクタリングが最適解となります。
2大ファクタリングどちらを選ぶべき?
それでは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングはどちらを選ぶべきなのでしょうか。
ここからは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリング、それぞれのメリットを比較していきます。
2社間ファクタリングの3つのメリット
まずは、2社間ファクタリングの3つのメリットから紹介します。
売掛先にファクタリングの利用を知られない
売掛け先にファクタリングの利用を知られることがない、という点が2社間ファクタリングの第一のメリットです。しかしながら、ファクタリングはまだまだ知名度が低いのが現状です。
そのため、万が一支払いができなかったりしてファクタリングの利用を知られた場合、取引先に悪い印象を持たれてしまう可能性も否定できません。
2社間ファクタリングを順当に利用するのであれば、売掛先に知られずに済むことが利点となります。
スピーディな資金調達が可能
2社間ファクタリングは、自社とファクタリング会社との契約となります。
故に、売掛先にファクタリング契約の許可を取る必要がないため、自社だけで必要書類を準備することが可能です。
2社間ファクタリングは、書類さえあればすぐに申し込みができるため、最短即日の資金調達が可能である点も嬉しいポイントです。
利用ハードルが低い
2社間ファクタリングの場合、売掛先を挟まずに利用できるため、利用ハードルが低い点もメリットとなります。
自社(申込者)だけで利用を決められ、気軽に利用できるのも2社間ファクタリングが支持されている理由の一つです。
3社間ファクタリングの3つのメリット
次に、3社間ファクタリングの3つのメリットを紹介します。
手数料を安く抑えられる
ファクタリングの手数料は、回収リスクに対してかけているものです。
そして、3社間ファクタリングは売掛先もファクタリングの利用を承認しているため、回収リスクが下がります。これは、回収に自社(申込者)を挟まないため、使い込みのリスクがないと判断されるためです。
3社間ファクタリングだと、手数料が数%のファクタリング会社もあります。
調達金額が大きくなればなるほど手数料の差は無視できませんから、なるべく手数料を抑えたい場合は3社間ファクタリング契約を検討しましょう。
自社の与信の影響が少ない
自社(申込者)の与信が悪くても、売掛先の与信がよければ審査に通りやすいのも3社間ファクタリングのメリットです。
2社間ファクタリングの場合も、通常の融資よりも自社の与信は大きく影響しませんが、3社間ファクタリングのほうがさらに影響が少なく、審査に通りやすくなります。
自社の与信に不安がある場合、2社間ファクタリングよりも3社間のほうが審査に通りやすいと言えます。
売掛先からの資金回収が不要
2社間ファクタリングの場合は、売掛金を一度自社が回収する必要があります。
その一方で、3社間ファクタリングであれば売掛先が直接ファクタリング会社に振り込むため、自社は売掛金を回収する必要がありません。
3社間ファクタリングは振り込まれた売掛金を誤って使い込んでしまう可能性もないため、安心して契約を進められます。
ファクタリングのリスク
ファクタリングサービスの利用には一定のリスクも存在します。
ここからは、ファクタリング利用に潜むリスクを紹介します。
【2社間】売掛金を意図せず使い込んでしまう
2社間ファクタリングの場合、振り込まれた売掛金が意図せず別の支払いに使われてしまうことがあります。
売掛金を意図せず別の支払いに使わないように、そのための管理も必要になるのです。
せっかく回収した売掛金を使い込んでしまった結果、入金期日に支払いが間に合わないという事態になると問題になってしまいます。
売掛先にファクタリングの利用が知られないのが2社間ファクタリングのメリットですが、入金が遅れるとファクタリング会社から通知が行なわれ、売掛け先にもファクタリングの利用を知られてしまいます。
売掛金を意図せず使い込み、支払いが間に合わないという形で取引先にファクタリング利用が知られてしまうと、売掛先の印象が悪くなってしまうため注意が必要です。
【3社間】ファクタリングの利用が悪印象を与えてしまう
3社間ファクタリングは、取引先にファクタリングの利用を知らせることで、自社が資金難であるという印象を与えてしまいます。
ファクタリング事業はまだ知名度が低いため、誤解を与えてしまうこともあるのです。
ファクタリング契約について、理解のある売掛先であれば問題ありません。
3社間ファクタリングに申し込む前に、売掛先に掛け合っておいたほうが安全です。
【注意喚起】悪徳ファクタリング業者を利用してしまう
ちなみに、ファクタリングを装った悪徳業者も存在します。
悪徳ファクタリング業者の見分け方は、以下の通りです。
・手数料が相場に比べて高額
・営業所がない
・電話番号が携帯電話番号
・契約書のタイトルが「金銭消費貸借契約」
このような項目に当てはまる業者には注意してください。見せかけの手数料は安いものの、契約となると様々な理由をつけて上乗せしてくる業者もいます。
ファクタリング業の開業には認可が不要である点も、悪徳ファクタリング業者が跋扈する原因の1つとなっています。
優良なファクタリング業者を利用すれば問題ありませんので、利用する前にファクタリング業者のことを入念に調べておくことが必要です。
・審査スピードが速く、迅速な資金調達が可能
・売掛け先にファクタリング利用を知られずに済む
・利用ハードルが低い
また、3社間ファクタリングには以下の特徴があります。
・手数料が安い
・自社の与信の影響が少ない
・売掛け先から売掛金の回収は不要
さらに、2社間ファクタリングでは売掛金を意図せず使い込んでしまうこと、3社間ファクタリングでは契約そのものが取引先に悪い印象を与えてしまうことに注意が必要となります。
適正なリスクを取り、ファクタリングについて理解を深めた上で、ファクタリングの契約を進めてください。