中小企業庁によって融資の代替の資金調達手段として注目されている請求書買取サービス。
オンラインでの取引が可能になったことで、零細企業から個人事業主まで利用者が急増しています。
オルタナティブ・ファイナンスには多様な形態があるが、代表的なものとしては不特定多数の個人からインターネットを通じて資金を集める。従来のファクタリング(小口の売掛債権を売却し流動資金化(現金化)すること)にかかる手続全てインターネット上で完結させるオンライン型ファクタリングなどが挙げられる。
未入金の請求書を早期に現金化できるので、キャッシュフローが苦しい事業者などに多く利用されています。
ただし請求書買取業者の中にはヤミ金上がりの悪徳業者が少なからず存在するので、どのサービスを選べば良いかお困りの方も多いかもしれません。
そこで本記事では利用者の口コミやサービスの仕様を調査し、利用者数の多い優良なサービスのみ厳選しました。
以下がおすすめの請求書買取サービスです。
上記で紹介するサービスはおすすめのファクタリング会社や即日ファクタリング会社しても様々なメディアで取り上げられています。
本記事ではおすすめの請求書買取サービスや利用におけるメリット・デメリットなど詳しく解説します。
- 少額対応のサービスなら個人事業主・フリーランスでも利用できる
- 即日入金を達成したい方は即日振込率60%以上のベストファクター
- 請求書買取サービスは違法ではなく法律で認められている
- 融資と比較して手数料が高いのがデメリット
請求書買取サービスおすすめ2024年最新版
請求書買取サービスを選ぶときは、以下の5つのポイントを確認することが大切です。
- 即日入金の可否
- 個人事業主・少額債権の対応可否
- 高額債権の対応可否
- 審査の通りやすさ
- 手数料の安さ
ただし公式ページに即日入金が可能と説明しているサービスでも実態は入金まで2〜3営業日必要なケースが多いです。
その中でも確実に即時審査・入金に対応しているのは、webから申し込みを行うサービスと利用者の口コミで即日対応の評判が良いサービスになるでしょう。
また個人の方で請求書買取サービスを利用する場合は、個人事業主の取引対応実績を確認することが大切です。
サービスによって利用対象が異なるので申し込み前に公式ページを確認しましょう。
以下は即日対応や個人事業主に利用可否などの5つの項目に合わせたおすすめの請求書買取サービスになります。
請求書買取サービス | ベストファクター | PMG | ラボル | ペイトナーファクタリング | QuQumo | ファクターズ | ファクタリングベスト | フリーナンス | マネーフォワードアーリーペイメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入金スピード | 最短3時間 | 最短即日 | 最短60分 | 最短10分 | 最短2時間 | 最短5時間 | 最短即日 | 最短即日 | 最短2営業日 |
手数料 | 2.0%〜 | 2.0%〜20% | 一律10% | 一律10% | 1.0%〜14.8% | 非公表 | 1.0%〜20% | 3.0%〜10% | 初回:2.0%〜10% 2回目以降:1.0%〜10% |
限度額 | 下限・上限無し | 50万円〜2億円 | 初回:1万円〜10万円 2回目以降:〜1000万円 |
初回:1万円〜25万円 2回目以降:1万円〜100万円 |
下限・上限なし | 30万円〜3000万円 | 下限・上限なし | 〜1000万円 | 50万円〜3億円 |
審査の緩さ | ◯ | △ | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | △ | △ |
利用対象 | 個人事業主、法人 | 法人 | 個人事業主 | 個人事業主 | 個人事業主、法人 | 法人 | 法人 | 個人事業主 | 法人 |
※今回選出した請求書買取業者はファクタリング相談窓口のランクファクターとオンラインファクタリング協会の情報を元に、信用調査を行なっているので安全性は担保されています。
ベストファクターは少額から高額の債権まで幅広く対応している
ベストファクターは2024年の時点で最小9万円〜1億円の請求書の買取実績があり、個人事業主の少額債権から法人の高額債権まで幅広く対応可能です。
実際に2024年1月の取引実績では、15万円〜3,600万円の買取を行っています。
また利用者の口コミでも手数料も他のサービスと比べて安価と評判が良く、3社間ファクタリングだけ手数料が安い仕様ではないのは大きな特徴です。
良心的な手数料設定
業界の慣習として、「実際には利用者のいない3社間ファクタリングの価格をあえて設定し、相対的に2社間ファクタリングの手数料を釣り上げる」というものがあります。私たちはそういったことは行いません。
30秒で分かる簡単な無料手数料診断を実施しているので、サービス利用前にお手持ちの請求書買取にかかる手数料相場を知ることができます。
ベストファクターは大手の請求書買取サービスの中でも珍しい債権譲渡登記無しでも利用できるサービスになっているので、スピード取引が可能です。
審査時間 | 最短30分 | 審査通過率 | 92.2% |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短3時間 | 必要書類 | 身分証明書、請求書、入出金の通帳 |
手数料 | 2.0%〜 | 利用対象 | 個人、法人 |
買取可能額 | 下限・上限無し | 運営会社 | 株式会社アレシア |
PMGは数百万円の請求書の買取実績が豊富な老舗サービス
PMGは2023年の東京商工リサーチの調査によって、独立系ファクタリング企業の中で売上No.1に輝いた法人向けの請求書買取サービスです。
年間契約件数が7,800件有り、50万円〜2億円の幅広い債権の買取実績があります。
ホームページからスタッフの顔と名前が分かる仕様となっており、高額債権を取り扱う法人に信頼されるようなサービス運営を行なっています。
福岡から札幌まで全国に10箇所の営業拠点を構えており、資金繰りにお困りの方がいつでも相談できるような環境を整えています。
FAXやメールを用いてのオンラインでの取引にも対応しているので、営業所が近郊担い方でも利用可能です。
PMGは法人機密情報を扱うことから一般社団法人日本情報経済社会推協会が認定する「プライバシーマーク」を取得しており、情報保護の体制も整っています。
法人の方で数百万円以上の請求書を早期に現金化したい方には、PMGはおすすめです。
審査時間 | ー | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短10時間 | 必要書類 | 既定の申込書、請求書、通帳のコピー、身分証明書 |
手数料 | 2.0%〜 | 利用対象 | 法人 |
買取可能額 | 50万円〜2億円 | 運営会社 | ピーエムジー株式会社 |
ラボルは土日でも10万円までの請求書なら即日現金化できる
ラボルは365日24時間いつでも入金可能なため、土日に急遽資金が必要なケースに利用できるサービスです。
web完結で申し込みから契約を行うので、審査に面談はありません。
初回利用時では1万円〜10万円の請求書のみ対応しているので、小規模事業者に向いてるサービスです。
一度利用すればラボル独自の与信スコアが上がる設計で、複数回利用すれば最大1000万円まで買取可能です。
祝日や土日に急な外注費の支払いが発生した小規模事業者にラボルはおすすめです。
審査時間 | 最短1時間 | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短1時間 | 必要書類 | 通帳のコピー 取引先が請求書内容を了承したことが分かるメールやSNSのメッセージ画像 取引先との連絡履歴の画像 請求書 基本契約書 |
手数料 | 一律10% | 利用対象 | 個人、法人 |
買取可能額 | 30万円〜3000万円 | 運営会社 | 株式会社ラボル |
※振込対応時間は審査が完了した場合の時間になります。審査の実施は24時間365日行っているものではございません。
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ペイトナーファクタリングはフリーランス・個人事業主で最安の手数料を探すなら最適
ペイトナーファクタリングの魅力は、個人事業主・フリーランスでも2社間ファクタリングで手数料一律10%で利用できる点です。
個人事業主は信用力が低いため2社間ファクタリングを利用する場合、15%〜20%以上の手数料がかかることが一般的です。
ペイトナーファクタリングでは「請求書」「通帳のコピー」「身分証明書」さえ提出すれば、開業したばかりの方でも一律の手数料で利用できます。
公式ページに審査通過率に関して言及してないですが、ファクタリング相談窓口からの情報や弊社の調査では個人・フリーランス向けのサービスの中で最も審査に通りやすいことが分かっています。
即時審査・即日入金に対応しており申し込みから最短10分で資金調達できる点から、当日中に資金繰りが必要な方に向いています。
ただし初回利用では1万円〜25万円までの請求書買取にしか対応してないので、25万円以上の請求書を売りたい方は注意が必要です。
審査時間 | 最短10分 | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短10分 | 必要書類 | 身分証証明書 請求書 通帳のコピー |
手数料 | 一律10% | 利用対象 | 個人、法人 |
買取可能額 | 初回:1万円〜25万円 2回目以降:1万円〜100万円 |
運営会社 | ペイトナー株式会社 |
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ファクターズは現金受け取りが可能な請求書買取サービス
ファクターズは請求書買取サービスの中で唯一、現金受け取りが可能な法人向けのサービスです。
当日の午前中に申し込みを行えば最短15時までに資金調達が可能となっています。
(※画像:https://gyazo.com/00dc3453a13aaf25df90182dfa8aea50)
手数料は5.0%〜25%と少し割高ですが、審査通過率が93.4%と高くリピート率91.3%ということから早急な資金調達が必要な法人の利用者には好まれるサービスです。
中小の請求書買取ならではの即日対応をお求めの方は、ファクターズがおすすめです。
審査時間 | ー | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短4時間 | 必要書類 | 決算書(2期分) 請求書 通帳のコピー(6ヶ月分) 会社謄本 印鑑証明書(法人、代表者個人) 代表者の住民票 身分証明書 |
手数料 | 5.0%〜25% | 利用対象 | 法人 |
買取可能額 | 30万円〜5000万円 | 運営会社 | 株式会社ワイズコーポーレーション |
QuQumoの最短30分で審査結果が分かるのでスピード入金が可能
QuQumoは取引が全て来店不要のオンラインで完結するサービスです。
必要書類も「通帳のコピー」「請求書」「身分証明書」の3点のみとすぐに用意できるものを提出すれば、最短30分で審査が完了します。
審査後の債権譲渡登記も不要で、クラウドサインを用いてすぐに契約できます。
法務局での手続きが必要なため、即日入金を希望している方には向いてません。
審査時間 | 最短1時間 | 審査通過率 | 93% |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短3時間 | 必要書類 | 請求書 入金が確認できる預金通帳のコピー 直近の確定申告書(所得税又は法人税) 代表者様の身分証明書 |
手数料 | 2.0%〜20% | 利用対象 | 個人、法人 |
買取可能額 | 30万円〜3000万円 | 運営会社 | ペイトナー株式会社 |
ファクタリングベストは審査通過率9割超の4社から一括査定を受けられる
ファクタリングベストは4社以上の請求書買取サービスから一括で相見積もりができるので、複数社に申し込むことなく比較検討が可能になります。
4つ以上の請求書買取業者に申し込み見積もりを取ると、審査だけ丸一日かかってしまう可能性が高いです。
ファクタリングベストは最短数分程度から担当者から連絡が来るので、当日での相見積もりが可能です。
相見積もりを取る業者は審査通過率9割越えているので、少しでも審査通過率を高めたい方におすすめです。
ただしサービスは法人限定で個人の方は利用できないので、注意が必要です。
審査時間 | ー | 審査通過率 | 90%以上 |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短3時間 | 必要書類 | ー |
手数料 | 1.0%〜20% | 利用対象 | 法人 |
買取可能額 | ー | 運営会社 | 株式会社フューチャーリンク |
※土日での利用も可能です。
フリーナンス即日払いは無料保険も利用できる個人向け金融サービス
フリーナンス即日払いはweb完結の請求書買取サービスで、必要書類をアップロードすれば最短30分で審査結果が分かります。
指定のフリーナンス専用口座を利用すれば、手数料が3.0%〜10%で買取可能です。
また現在初回利用時の手数料が50%割引になるキャンペーンを実施しています。
会員登録すると仕事中の事故や欠陥を原因とする事故を保証する保険が付帯されています。
フリーナンスあんしん補償Basicを選択すると保険料無料で、「業務遂行中の事故」「仕事の結果の事故」「受託物の事故」を最高5000万円まで補償可能です。
偶然な事故で第三者に与えてしまった損害から「フリーナンスあんしん補償Basic」があなたを守ります。
審査時間 | 30分 | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短1時間 | 必要書類 | 請求書 契約書 業務に係る連絡などのやりとりが分かるチャットの画像 納品物 |
手数料 | 3.0%〜10% | 利用対象 | 個人事業主(フリーランス) |
買取可能額 | ー | 運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
マネーフォワードアーリーペイメントは大手上場企業運営で数億円の買取が可能な法人向けサービス
マネーフォワードアーリーペイメントは数億円単位の請求書を早期で現金化したい時に最適です。
大手上場企業で法人向け会計ソフト「マネーフォワード」を運営している会社の傘下で運営されているため、資本力は銀行系ファクタリングサービスを除いてNo.1です。
実際に利用事例を確認すると、年商1億円のアパレルデザイン企画の企業が150日の支払サイトを縮め2500万円の債権の売却に成功した事例などが存在してます。
銀行融資と同じくらいの額を資金調達できる上に、与信審査がスムーズな点が多くの利用者に評価されています。
最短2営業日での資金調達が可能です。
融資やエクイティとは違う、迅速な資金調達の手段としてファクタリングをご利用いただけます。
高額の銀行融資が受けられるが融資実行まで時間ない法人の方には、マネーフォワードアーリペイメントがおすすめです。
審査時間 | 30分 | 審査通過率 | ー |
---|---|---|---|
申し込みから入金までの時間 | 最短1時間 | 必要書類 | 決算書一式(2期分) 直近残高試算表 買取希望債権の証憑 入出金明細(直近6ヶ月) |
手数料 | 3.0%〜10% | 利用対象 | 個人事業主(フリーランス) |
買取可能額 | ー | 運営会社 | GMOクリエイターズネットワーク株式会社 |
請求書買取サービスの選び方!個人事業主・フリーランスで利用したい方は利用実績を確認しよう
個人事業主やフリーランスは信用力の問題から、利用できない請求書買取サービスが多く存在します。
信用力が低いと判断される理由として、以下が挙げられます。
- 自己資本が少ないことが多く返済が滞る傾向がある
- 融資実績が少ない
- 事業主としての継続取引の実績が少ない
サービスによっては売掛先の信用力のみで審査をしているケースや、資本力があるのでリスクの請求書でも審査をしてくれるケースも存在します。
以下では個人事業主やフリーランスでも利用可能なサービスをご紹介します。
請求書買取サービス | 取引下限額 | 詳細 |
---|---|---|
ペイトナーファクタリング | 1万円〜25万円 | 個人・フリーランス向けサービスで、2023年時点での累計申し込み数10万件。 |
ラボル | 1万円〜10万円 | 1万円〜10万円の小口債権向けサービス |
フリーナンス即日払い | 1万円〜1000万円 | 個人向け総合金融サービス |
ベストファクター | 30万円〜1000万円 | 利用者数の2割が個人事業主。30万円以上なら取引可能 |
個人事業主・フリーランスが審査に通りやすいサービスは、30万円以下を買取下限額において傾向が強いです。
少額債権の取引は請求書買取業者にとっては利益にならないので、基本的に50万〜100円以上の請求書のみ審査に対応しているサービスがほとんどです。
逆を言えば30万円以下の債権を買取対象に入れているサービスは、明確に個人事業主・フリーランスを利用対象においています。
また下限額と取引実績を明示していないサービスは、基本的に50万円以上の請求書じゃないと審査に通らないので注意が必要です。
即日で資金調達したい方は入金スピードでサービスを比較しよう
今すぐに資金が必要な方は、即日入金に対応している請求書買取サービスを選ぶと良いでしょう。
即日入金対応のサービスであれば、午前中までに申し込みを行えば資金調達できる可能性が高いです。
ただし請求書買取の業界では公式サイトに記載されている入金スピードと実態が異なることも多く、申し込み当日では審査結果がでないケースも存在します。
今回はファクタリング利用者の口コミやファクタリングの相談窓口からの情報提供を元に、即日入金に対応しているサービスと入金スピードを比較しました。
請求書買取サービス | 入金スピード | 利用対象 |
---|---|---|
QuQumo | 最短2時間 | 個人、法人 |
ベストファクター | 最短3時間 | 個人、法人 |
ラボル | 最短60分 | 個人、法人 |
ペイトナーファクタリング | 最短10分 | 個人 |
上記で紹介したサービスはオンライン完結の取引に対応しているので、訪問に時間を使わずオフィスにいながらいつでも取引可能です。
さらにweb完結型サービスのペイトナーファクタリングなら面談なしで書類をweb上にアップロードすれば自動的に審査が行われ、営業時間内であれば確実に当日に審査結果が分かります。
土日に審査・入金対応の請求書買取サービスなら休日でも資金調達できる
土日の審査に対応している業者であれば、休日でも資金調達が可能です。
本記事で紹介したおすすめの請求書買取サービスと合わせて、土日対応のサービスをご紹介します。
請求書買取サービス | 入金スピード | 営業時間 |
---|---|---|
ラボル | 最短1時間 | 365日24時間(審査は10:00〜19:00まで |
ファクタリングベスト | 最短3時間 | 9:00〜18:00 |
えんナビ | 最短3時間 | 365日24時間 |
中でもラボルは土日で審査結果がでれば365日24時間いつでも振込に対応するシステムを持っています。
新しく紹介したえんナビは審査通過率は高いですが、手数料20%〜30%で請求書を買い取られた利用者も多数確認されているので、どうしても資金が必要な時の最終手段として申し込みすることをおすすめします。
2社間ファクタリングを選ばないと即日入金は難しい
請求書買取業者との取引方法では2社間ファクタリングを選ばないと、即日入金の難易度は跳ね上がります。
詳しくは後述しますが請求書買取には2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類の方式が存在します。
3社間ファクタリングでは売掛先からのサービス利用の承諾をとって、請求書買取業者・サービス利用者・売掛先の3社間で取引を行うので入金までに時間を要します。
一方で2社間ファクタリングは請求書買取業者とサービス利用者の2社間で取引を行うため、売掛先への連絡から承諾の時間が省けるため取引のスピードが早いです。
申し込み当日での入金を希望されている場合は、必ず2社間ファクタリングを選びましょう。
法人で高額債権を売却する場合は運営会社の資本金の大きさを確認しよう
請求書買取サービスには取引限度額に上限が存在します。
運営会社の資本力によって、買い取れる債権額は異なります。
ただし資本力がない業者でも取引限度額を高額に設定しているケースは存在します。
サービスの公式サイトでは数千万円〜数億円まで買取可能と記載してあっても、上場企業が売掛先などの優良債権以外は買い取らないことがほとんどです。
法人で1000万円以上の高額債権を現金化したい時は、資本金の大きい会社を利用すること大切です。
資本金5000万円以上で高額債権の買取実績豊富な業者は以下になります。
請求書買取サービス | 取引限度額 | 運営会社の資本金 |
---|---|---|
PMG | 50万円〜2億円 | 9,000万円 |
マネーフォワードアーリーペイメント | 50万円〜数億円 | 267億1,600万円(グループ総資本) |
ベストファクター | 下限・上限無し | 7,000万円 |
審査に通りやすい請求書買取サービスは?審査通過率を比較
請求書買取の審査通過率は申し込みされた方で審査に通過できた方の割合ことを指します。
業界の審査通過率は70%前後と言われていますが、サービスによっては90%を超えるケースも存在します。
また実績が豊富な業者は審査通過率を公開してなくても、売掛先や利用者の信用力を測る審査ノウハウが確立されているので審査に通りやすい傾向が強いです。
公表されている審査通過率が9割を超えるサービスや、弊社の調査によって審査が緩い特徴があるサービスは以下です。
請求書買取サービス | 審査通過率 | 申し込み者数 |
---|---|---|
ベストファクター | 92.2% | 年間1,079件 |
QuQumo | 98% | 年間2000件前後 |
ファクタリングベスト | 90%以上 | 非公表 |
ペイトナーファクタリング | 非公表 | 累計4年間で10万件以上 |
個人事業主が売掛先の場合は信用力が低く廃業リスクが高いので、請求書の買取は対応してない業者がほとんどですがペイトナーファクタリングであれば対応可能です。
ただし法人が売掛先と比べ、審査通りにくくなるので確実に資金調達できるとは期待しない方がいいでしょう。
そもそも請求書買取サービスとは?入金期日前の請求書を現金化するファクタリングのこと
請求書買取サービスとは、入金期日前の請求書(売掛債権)を業者から手数料を引いた分を買い取ってもらい早期に現金化することです。
一般的にはファクタリングと呼ばれており、個人事業主や中小零細企業を中心に使われています。
請求書買取には2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2つの仕組みが存在します。
2社間ファクタリングでは売掛先に売掛債権の譲渡の承諾なしで、サービス利用者と請求書買取業者の2社間で取引する方式です。
売掛先が取引に関与しない分、資金調達までのスピードが早くなる特徴があります。
ただし売掛先が取引に関与しない分、手数料が高くなるデメリットが存在します。
3社間ファクタリングは売掛先と請求書買取業者、サービス利用者の3社間で取引をする方式です。
売掛先から債権譲渡の承諾を取る分、資金調達までのスピードは遅くなりますが手数料が安くなるメリットが存在します。
それぞれの契約方式に法律で認められています。
請求書買取は違法ではない!法的根拠を解説
請求書買取サービスは違法ではなく、民法466条の債権の譲渡性によって法的に認められています。
債権の譲渡性では債権者が譲渡に対して反対の意志を持たない場合、債権は譲渡できると法に明記されています。
つまり請求書を発行した売掛先が債権の譲渡を了承すれば、請求書買取は可能です。
また2020年に行われた債権法の改正によって譲渡制限特約があっても債権譲渡が可能になったので、債権者の意思を確認することなく請求書買取を行うも可能となっています。
請求書買取サービスの手数料相場は10%〜20%前後!法律によって上限が定められてない
請求書買取の手数料の制限に関する法律は存在しないので、手数料上限は設けられてません。
伝統的な資金調達方法である銀行や日本政策金融公庫からの借入では、上限金利が設定されています。
お借入れの上限金利は、借入金額に応じて年15%~20%となっています。
- 元本の金額が10万円未満のときの上限金利 → 年20%
- 元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利 → 年18%
- 元本の金額が100万円以上のときの上限金利 → 年15%
請求書買取における手数料はサービスを運営する会社によって独自で設定されてます。
ただし基本的には請求書買取業界には手数料相場が設定されているので、相場感を知っておくことが大切です。
請求書買取の手数料相場 | |
---|---|
2社間ファクタリングの場合 | 10%〜20%前後 |
3社間ファクタリングの場合 | 1.0%〜9.0% |
請求書買取サービスのメリット
請求書買取には以下の5つメリットが存在します。
- 最短即日〜3日で資金調達できる
- 赤字などで財務悪化している方でも審査に通る
- 個人事業主でもできる
- 担保や保証人が不要
- 借入ではないので信用情報に影響を与えない
請求書買取では借入などの資金調達方法と比較して、圧倒的に資金調達までのスピードが早い特徴があります。申し込みから最短即日での入金が可能なサービスも存在します。
ビジネスローンや融資では赤字などで経営が悪化している状況では利用するのは難しいですが、請求書買取では売掛先の信用力さえあれば審査に通ります。また利用者の信用情報が審査において比重が低いことによって、個人事業主やフリーランスの方でも利用可能です。
また利用の際に担保や保証人が必要ありません。代表者の連帯保証なども存在しないので、利用における敷居が少ないのも利点の1つです。
請求書買取で調達した資金は負債として計上されず信用情報に傷がつくことはないので、融資などの審査に影響を及ばないのも大きな利点です。
請求書買取サービスのデメリット
請求書買取のデメリットは以下の3つです。
- 融資と比較して手数料が高い
- 分割払いができない
- 掛け目が存在する場合もある
前述したとおり請求書買取は融資と比較して手数料が高いです。融資では年利で15%〜20%が上限であるのに対し、請求書買取では1回の取引で10%〜20%前後の手数料が発生します。
また請求書買取業者への支払いでは分割払いが不可となります。分割払いは融資の「返済」扱いと判断されてしまうため、貸金業に該当してしまい請求書買取の手数料率では違法となります。
請求書買取サービス利用の流れ
請求書買取の利用の流れは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの方式によって異なります。
2社間ファクタリングの場合は以下になります。
2社間ファクタリングの利用流れ
- 申し込み
- 審査
- 請求書買取業者との債権譲渡の契約
- 入金
- 売掛先からの入金後、請求書買取業者に振り込む
2社間ファクタリングでは請求書買取業者への支払いを行う必要がありますが、売掛金の支払い期日に振り込むことが大切です。支払いが遅れてしまうと2回目以降の利用が難しくなるケースも存在します。
次に3社間ファクタリングの場合は以下の流れです。
3社間ファクタリングの利用の流れ
- 申し込み
- 売掛先への債権譲渡の通知・承諾
- 審査
- 請求書買取業者との債権譲渡の契約
- 入金
- 売掛先から請求書買取業者への支払い
サービス利用の際の必要書類
請求書買取の審査に原則必要な書類は以下になります。
- 請求書
- 取引先からの入金が分かる通帳のコピー(3ヶ月〜6ヶ月分)
- 身分証明書(パスポート、運転免許証、マイナンバーカード)
- 取引先との基本契約書
- 印鑑証明書
- 確定申告書(法人の場合は決算書)
- 商業登記簿謄本(法人のみ)
審査の状況によっては、納税証明書や取引先とのやりとりが分かるメールやチャットの画像などの提出が必要なケースもあります。
ただし必要書類が少ないサービスも存在しており、例えばペイトナーファクタリングなどは「請求書」「身分証明書」「通帳のコピー」の3点のみで利用できます。
早急に資金が必要な方は必要書類の少ないサービスを選ぶと良いでしょう。
請求書のみでは請求書買取サービスを利用できない
請求書買取の審査では売掛先との関係性や請求書が偽造してないかを判断する必要があるため、必要書類が請求書のみで利用できる請求書買取サービスは存在しません。
ただし複数回同じサービスを利用しており同じ売掛先の債権を売却する時などは、特例として請求書のみで審査が進められる可能性があります。
ただし初回取引では請求書以外の書類も必要なので、サービス申し込み前に揃えておくと良いでしょう。